粕本集呆の「競馬の花道」

カスPこと粕本集呆と逆神の権兵衛による、日本で唯一、当たらないことを"売り"にしている競馬予想ブログ。

川崎競馬「川崎記念」(交流GⅠ)予想

何か昨年の終わり頃から中国の王朝の終焉を舞台にした小説や新書、学術書ばかり読んでいる気がするのですが―今読んでいるのは、惜しくも2020年に亡くなった井波律子氏の「裏切り者の中国史」—、川勝とかいう、元教授で知識と教養はあっても知性と良識はゼロという静岡県知事や、イソジン吉村、裏金にパワハラ、破廉恥パーティーと腐臭を撒き散らす自民党のゾンビ政治屋たちの報道に接すると、皇帝独裁と民主政治、形態は違えど今の日本が中国の王朝の終末期と重なって見えて仕方ない。公安の力で有識者会議から極左活動家を締め出せと喚いている杉田某に至っては、井波氏の著書で記されていた、追い詰められて現実を見失った王莽そのもの。そんな一陣笠議員の妄動を抑えることさえできない岸田は「禅譲」—そしてその後の抹殺をただ待っているだけの無力な皇帝と同じ。

少し前に読んだ、明王朝の終末期を舞台にした陳舜臣の長編小説「風よ雲よ」で、かつて日本の武士だった、大商人の用心棒である山梨圭助という男が、李自成の反乱軍を前に陥落を待つばかりの北京に行こうとするシーンがあり、その理由を、山梨の雇い主だった周弘という大商人が、主人公でこれも元日本の武士の安福虎之助に、

「この大きな国が滅びる現場を見たいと、圭さんがそうおっしゃるので……いや、ほんとに、めったに見られませんからね」(中略)「圭さん、よほど急がねば、明国の滅亡は見られませんよ」

これを読んで、国の滅亡を他人の家の火事のように見ることもできるのかと、ヘンな感心をしてしまった。中国人の民衆の中にも、この動乱は人生大逆転のチャンスだと躍起する人たちがいる。いざというときは、そうやって開き直るのも手かもしれない。

 

暗い話をしてしまいましたが、時事ネタはもうひとつのブログでは記さないことに決めているので、ついこちらで綴ってしまいました。閑話休題、本題の競馬予想を。

ネタがないのは、

川崎記念」が4月上旬開催であることを

ド忘れしていたから。

 

今年から4月の川崎記念。中央の大阪杯もそうでしたが、ドバイWCデーと日程が近いので一線級の馬が集まらない。まぁ昨年までも交流GⅠながらどこか地味でしたが……見方を替えれば、地方馬が中央馬を倒してGⅠ戴冠するチャンス。とはいえ、今年は地方勢もいまひとつ。中央勢の争いになりそう。2100メートル。第11R。20:10発走。

 

<逆神の権兵衛の予想>

強豪がドバイに出払った後の二軍戦の様相。それだけに力関係が拮抗していて難解で、そうなればいっそのこと……

JBCクラシック2着、東京大賞典4着と実績的に抜けている

◎4枠4番 ノットゥルノ(JRA・武)

チャンピオンズカップ惨敗後、再始動戦の前走先行しての勝利と脚質の幅広げた

○2枠2番 セラフィックコール(JRA・ムルザバエフ)

とするのが無難か。以下JRA勢の比較が難しく、下手に手を広げてトリガミになるくらいなら馬券は

2-4

のワイド1点張りのほうがいいカモ。(←毎度芸が無い)穴狙いは、桜花賞あたりで。

 

<カスPの予想>

◎2枠2番 セラフィックコール

〇4枠4番 ノットゥルノ

▲6枠7番 アイコンテーラー(JRA・松山)

△6枠6番 グラリアムンディ(JRA・坂井)

△7枠9番 ディクティオン(JRA・本田)

 

チャンピオンズCでは2番人気ながら10着と惨敗したものの、「ダイオライト記念」では、相手が相手とはいえ2着馬に0.8秒差と圧勝したセラフィックコールを本命に。

ノットゥルノは「東京大賞典」は4着に敗れたものの相手が悪かった。「佐賀記念」は59キロという酷量を背負いながらも圧勝。格の違いを見せつけました。ただ、昨年は「東京大賞典」2着の後で8着と惨敗。安定感がある馬とはいえない。危険な人気馬かも。

アイコンテーラーは「JBCレディスクラシック」圧勝までは良かったのですが、チャンピオンズカップで勝ち馬から3.5秒差のブービー負け。無理して先行して失速したわけでもなく、ちょっと不可解。しかも次の仁川S(リステッド)も、1番人気に推されながら3着。最後伸びきれなかった。気配は下降線にあるのかもしれない。鞍上も下降線。

一方のグロリアムンディはチャンピオンズカップはアイコンテーラーよりひとつ上の13着(ただ、勝ち馬からは1.5秒差)、「東京大賞典」も6着。ただ、鞍上が今恐ろしいほど勢いに乗っている。

ディクティオンは「ダイオライト記念」は4着に敗れたものの、2000メートルの「浦和記念」、2100メートルの「名古屋グランプリ」を、相手関係はともかく勝っている。

 

買い目は2を軸に三連複4、6、7、9に流して6点。中央馬で「レディスクラシック」2着、「名古屋グランプリ」2着のグランブリッジも6、7、9と差はないと思いますが、「佐賀記念」4着がひっかかる。地方勢はシルトプレ、ライトウォーリア辺りだと思いますが、中央勢に割って入るにはちょっと足りない。「黒船賞」のタイガーインディみたいに大駆けされるかもしれませんが、そこまで考えるとキリがないので。