大阪杯の傾向を。
阪神芝2000メートルは内回りコースで、スタンド前スタート。最初が直線の急坂なのでペースはそれほど上がりません。かといって直線ヨーイドンで末脚ある馬が有利かといえば、先行馬有利。特に大阪杯はGⅠになってから、勝った7頭中4角で先頭に立っている馬が押し切ったこと3度。他の4頭も少なくとも5番手以内にいます。単勝、馬単のアタマなら先行馬がお勧め。ただ、直線に急坂があるので、そこで力尽きてしまう先行馬もいます。あとは3角辺りから、マクれて直線に入った時点で少なくとも中団には位置できる差し馬。直線に入るまでは下り坂なので、そこで勢いをつける。そして外を回すかインを突く。3月いっぱい開催しているのでインは馬場が荒れているのですが、だからガラ空きになっていることも多い。でも今月は雨が多く、やっぱり外を回した方が無難か。
枠的には一応内枠やや有利ですが、先述したようにインが荒れていることが多く、あまり内外を気にすることはないか。ただ、雨などで重くなると、外が不利になる。コースこそ違えど、阪神カップ、阪急杯と重賞を連勝して高松宮記念に挑んだウインマーベルも重馬場と外枠のダブルパンチに泣いた。
あと、JRAの公式HPにあったのですが、乗り替わりは不利な傾向にある。複勝圏率でも継続は30.6%、乗り替わりは11.5%。今年はドバイワールカップと日程が重なる。
エピファニー 杉原継続 5歳
カテドラル 斎藤→藤岡康 8歳
キラーアビリティ C・デムーロ→北村友 5歳
ジオグリフ 戸崎→北村宏 5歳
スタニングローズ 坂井→西村淳 5歳
ステラヴェローチェ 酒井継続 6歳
ソールオリエンス 田辺→横山武(ただし8戦中5戦は横山武) 4歳
タスティエーラ ムーア→松山 4歳
ハヤヤッコ 幸継続 8歳
ハーパー 岩田望継続 4歳
プラダリア 池添継続 5歳
ベラジオオペラ 横山和継続 4歳
ミッキーゴージャス 川田→M・デムーロ 4歳
リカンカブール 津村継続 5歳
ルージュエヴァイユ 松山→菅原明 5歳
ローシャムパーク レーン→戸崎 5歳
16頭中、9頭が乗り替わり。ただ、鞍上が継続する馬にもこれといった有力馬がいない。というか有力馬がこぞってドバイの芝GⅠを選んだので混戦傾向。有力馬が皆揃って、パンサラッサが勝てるなら……とサウジカップに向かい、主役不在となったフェブラリーSと似ています。昨年のダービー馬タスティエーラは乗り替わりですが、松山が皐月賞で騎乗して2着。ここまで鞍上がコロコロ替わるダービー馬も珍しいですが、外国人大好き堀厩舎だからか。
あと、4歳馬、5歳馬が好走し、6歳以上で馬券に絡んだのは2017年2着のステファノスのみ。太字は鞍上継続、太字に赤は4~5歳で鞍上継続にしたのですが、そもそも6歳以上の馬が3頭しかいません。その中で取捨選択に困るのは、3歳時に活躍したステラヴェローチェか。2022年のドバイシーマクラシック(9着)から一年半休養してマイルの富士S(7着)、ダートの武蔵野S(16着ドベ)、そして3走目のリステッドとはいえ阪神芝1800メートルの大阪城Sで勝利。一年半の休養と、適性あるとはいえない叩き2戦、そして前走中距離リステッドの勝利。6歳とはいえそんなに使われていない。