粕本集呆の「競馬の花道」

カスPこと粕本集呆と逆神の権兵衛による、日本で唯一、当たらないことを"売り"にしている競馬予想ブログ。

人を批判するとやっぱり墓穴を掘ってしまう。

ルーク・モリスのコメント「I couldn’t turn geese into swansにつき、私が誤った解釈をしているというコメントを頂きました。無学な私は、そんな英語の慣用句は知らなかったのですが、落とし穴にハマったな…という痛恨の思い。

www.sunzeus.net

私は記事を書いたサンケイスポーツの記者を責められない。人の褌で相撲を取ったつもりが、褌が外れてモロ出し……な気分。迂闊に人の批判をするとこういう馬鹿を見るといういい例。だから私はSNSを一切やらないのですが、結局ブログでやってしまった。以前の「辛口一献」では名前のとおり、一言居士を気取った批判的な文章が多かったのですが、最近はなるべく批判は抑えようと……すると更新が減ってしまう。批判するよりいい事を見つけて褒めることの方がずっと難しいからです。かといって批判的な記事をしるすとこのザマ。文章を不特定多数(このブログは少数)に晒すというのは実に難しいことを改めて痛感しました。猛省の限り。

とはいえモリスが一切責められないかといえば、やっぱりダメでしょう。これを地方競馬に置き換える。南関のリーディング騎手が笠松に短期騎乗に来る。全然勝てない。で、予定された滞在期間の半分も経たずに帰り、すぐさま南関で騎乗を再開……では笠松ファンは「ふざけるな!」となる。

 

このバカ丸出しが露見しなくても、「セクシー田中さん」の件については、私は誰かを批判するということはできない。「セクシー田中さん」の原作も読んでいなければドラマ版も視ていないのですから。

思い出すのが、昔読んだハードボイルド作家・原尞氏のエッセイの一節。「探偵・沢崎」シリーズの映画化の話が来ると、原氏は条件を出したそうです。監督、脚本、俳優等を全部自分に決めさせろ、と。どだい無理な話で、皆退散する。作品の世界観や沢崎というキャラクターが原氏の中で確固として決まっていて、映像化は間違いなくそれを壊したものを世間に晒すことになる。意地悪なこと言わずに普通に「お断りします」と言えばいいじゃん、というかもしれませんが、絶対に守りたい作品の世界があるということを相手に示すために、敢えてそういう断り方をした。

だったら亡くなった漫画家も断れば良かったのに、ということになるのでしょうが、なかなかそうはいかないと思います。ドラマ化してヒットすれば単行本が更に売れる。出版社や編集者への恩義もあるし、自身売れたいという抗し難い誘惑もある。今回の作品は小学館の漫画雑誌。原氏(作品の出版はすべて早川書房)とは事情も違う。今回の件がどうなのかわかりませんが、テレビ局側が「ドラマ化してやるんだから有難く思え」という横柄な態度を取る…という、たまに耳にする話は、こういう事情からなのでしょう。

ただ、日本テレビの「日本テレビの責任において制作および放送をおこなったもの」という声明は頂けない。脚本家等一部の個人への攻撃をやめて欲しいという意図なのでしょうが、「日本テレビの責任」というと、責任の所在が漠然としたものになってしまう。漠然とした責任はどうなるかというと時の経過とともに雲散霧消する。東久邇稔彦総理の「一億総ざんげ」と同じ。日本テレビに責任があるなら、それをどう取るつもりなのか?一週間くらいすべての放送を自粛して、24時間ACのCMを流し続けるか、それとも同じ小学館の「名探偵コナン」と「葬送のフリーレン」の放送権を他局に譲るか……と突っ込みたくなるのです。増税メガネも何とかのひとつおぼえのように「責任」を連呼して、もう責任を取るつもりなんてさらさらないと一億総スカン―支持率20%ちょっとだそうだから、1億人スカンで2千万人くらいは応援している?—ですが、今回は人ひとり亡くなった事案。軽々しく「責任」という言葉を使うものじゃない。

 

1月28日の競馬の結果

中央東京「根岸S」……三連複2,070円的中(15点)

1着 7番エンペラーワケア(1番人気)◎

2着 16番アームズレイン(6番人気)△

3着 10番サンライズフレイム(2番人気)〇

勝ちタイム 1:24.1(良)

 

馬券は的中しましたがこれは想定外の結果。先行馬エンペラーワケアは2、3着を想定していました。むしろ差し馬サンライズフレイムが1、2着ではないかと。だから◎を三連複の軸に、〇を馬連の軸にしたのです。あまりにスローだし勝ちタイムも遅い。4番人気アルファマムの菅原騎手は「展開が向かなかった」という嘆き節、出遅れた3番人気タガノビューティーに至っては問題外。アームズレインは後方からの差しを想定していましたが番手で粘った。4着にヘリオスが逃げ粘りましたが、やっぱり武豊にペースを握らせるとこうなってしまう。

ただ、これはさすがにフェブラリーSの参考にはならない。フェブラリーSは最初が芝なこともあり、こんなスローペースにはならないでしょう。とはいえ、東海Sにも根岸Sにも出なかった昨年の覇者レモンポップら強豪馬たちは、皆こぞってサウジCへ行ってしまう。今年のフェブラリーSは主役不在の大混戦になる可能性も。