粕本集呆の「競馬の花道」

カスPこと粕本集呆と逆神の権兵衛による、日本で唯一、当たらないことを"売り"にしている競馬予想ブログ。

「日経新春杯」反省文

1月15日の競馬の結果

中央中京「日経新春杯」…ハズレ

1着 2番ヴェルトライゼンデ(2番人気)▲

2着 10番キングオブドラゴン(10番人気)

3着 3番プラダリア(4番人気)△

 

59キロ背負おうが、やはり格が違ったか。ヴェルトライゼンデ貫録勝ち。

対抗に印を打ち、折角馬連流しで応援したのに伊藤工真のロバートソンキーは昨年ジャパンC3着馬を抑えて1番人気に推されながら5着…連にも複勝にも絡めなかった。直線で馬場の荒れたところを通って伸びなかったのが原因。4角で6番手、上がりもメンバー中3番目の速さだったのだから、コース取りさえ間違えなければ勝ち負け。外を回しても勝てたかどうかはともかく、もう少しサマになっていたはず。「特殊な馬場で、その影響があったのかもしれない」とレース後コメントしたそうですが、特殊な馬場を走らせたのは誰だよ?と。上手い騎手というのは、馬場の痛んでいないところを見定めてそこを走る。伊藤はそれが出来なかった。チャンスの神様の前髪を掴み損ねた。同じように咋夏エルムSで1番人気に推されながら4着に敗れたブラッティーキットの水口は、武蔵野Sでも乗せて貰えましたが、結果9番人気14着。ロバートソンキーもここで勝っていれば大阪杯に駒を進めて伊藤は再度GⅠに挑戦できたかもしれない。次の機会に伊藤が乗れても、果たして結果を出せるかどうか……。昔、もっと競馬を楽しめた頃はマイナージョッキーを温かい目で応援することができた。伊藤に対しても、次は頑張れとエールを送っていたのでしょうが、今はマイナーな騎手はマイナーから抜け出せないだけの理由があると、冷めた目で見るようになりました。次外国人騎手が乗れば勝てるんじゃね?……と。中央の騎手は地方の騎手より恵まれた境遇にいるのだから、シビアな目で見ます。伊藤よ、もう「若手」という免罪符はとうの昔になくなってるぞ。

本命ヴェローナシチーは、道中2番手でしたが11着。先行馬のワンツー決着で、ヴェローナシチーは54キロだったのだから、展開云々ではなく、馬がダメだった。同じコースの京都新聞杯2着を買っての本命指名だったのですが、同レースを勝ったアスクワイルドモアは、以降まったく鳴かず飛ばず京都新聞杯のレベルが…と一瞬思ったのですが、3着だったボルトグフーシュがその後菊花賞有馬記念で2着。躍進したのが、京都新聞杯で5番人気で3着ながらも主戦だった松田を切ってから。松田は昨年6月末以来勝っていない。スワーヴアラミスでエルムS東海Sを勝ったので、水口や伊藤とは違うのですが、そのスワーヴアラミスも非情にも彼の手を離れ、南関へ。これが競馬。ただ、ヴェローナシチーはもしかしたら川田とは相性が悪いかもしれないので、それまで結果を出してきた団野か酒井で自己条件を勝って、徐々に力をつけていけばいいのでは。

 

ダイワキャグニーの引退で、中央から「ダイワ」の冠名が消えるそうで。そういえば私が競馬をはじめて2年目の皐月賞馬—私は2003年のダービーから競馬を始めたので、自分の中では最初の皐月賞馬—がダイワメジャーでした。馬券が当たったかどうかは記憶にないですが、次のキングカメハメハが勝ったダービーは、当てた記憶が鮮明にあるので、多分ハズしたでしょう。最後に「ダイワ」の馬に託したGⅠは2013年安田記念ダイワマッジョーレ。6番人気9着でした。

競馬を20年やっている間、消えていった冠名は数多ありました。以前ある競馬関係者の方に聞いたのですが、中央競馬でさる大物馬主の息子さんが、父親の死後跡を継いだのですが、最初の頃は乗り気でも、元々父親ほど熱心ではないので、勝てない期間が続いたらだんだん嫌気がさしていったそうです。今回の大城氏はわかりませんが、さすがにボクは競馬に興味がありませんので、といきなり全部手放すのも関係者に迷惑をかけるということで、徐々にフェードアウトしていくケースも多い。今のイギリス国王チャールズがそれっぽい。遺族が引き継ぎ、従来通り馬主を続けてくれるというのは、亡くなった馬主にとっては少ない、幸福なケースなのかもしれません。