粕本集呆の「競馬の花道」

カスPこと粕本集呆と逆神の権兵衛による、日本で唯一、当たらないことを"売り"にしている競馬予想ブログ。

日曜中京メイン「東海ステークス」(GⅡ)予想

船橋の西村栄喜地方競馬1000勝を達成。

ゴール板を過ぎたとき「デビューした時のこと、荒尾のことを思い出していました」という言葉にジンと来ました。荒尾競馬廃止後、3人の騎手が南関に移籍、吉留(浦和)と西村は、南関でやっていけるか…?と思いましたが、ふたりとも現役を続けている。その間、移籍組で一番有望視された騎手は不祥事で追われるように南関を去り、一方笠松ではリーディング上位を含めて多くの騎手が八百長に関わって追放されました。その中には廃止された福山から妻子を連れて移籍してきた騎手もいました。

地道に、真面目にやっているからこそ、チャンスが回ってきて、それをモノにできる。西村は2008年韓国に短期騎乗に赴いて、翌年同国の皐月賞に当たる大レース・KRAカップマイルを勝ちました。ダービーには日本人だからという理由で参加できない屈辱もありましたが―そう記すと嫌韓どもが何か言いそうですが、日本も外国人騎手のダービー騎乗に、露骨に嫌な顔をする時期があった―、その後日本の地方騎手が続々と韓国に行くようになりました。西村が縁でパク・ゼホという韓国の騎手が荒尾に短期滞在することもあった。2007年に高知の倉兼が韓国に渡っていますが、倉兼と並ぶパイオニアといっていいでしょう。南関の重賞勝ちもある。もし全国重賞で笠松か弥富に来るようなことがあれば、仕事をサボって見に行きたい。

 

東海Sの予想を。来週の根岸Sと並ぶフェブラリーSの前哨戦。

1枠がまったくダメで、3枠4枠が好走する傾向があります。4枠は近10年で5頭連対(ただ2020年は京都)。1枠はディクティオンのみ。昇級初戦で2勝クラス、3勝クラスを連勝しているだけに侮れないのですが、これまで中央では長い距離を中心に使われてきて、2000メートルより短いレースに良績がない。あと極端な追い込み脚質。このレース、差し、追い込みがまったく振るわないわけではないのですが、ここまで極端だと厳しいか。一方4枠2頭も微妙。むしろ3枠に注目したい。

脚質は様々ですが、広くなった中京でも直線一気は無理。4角に入ったときに既にギアが入っていることが条件。2018年、2019年は逃げ切り勝ちですが、ともに1番人気。2019年の勝ち馬インティはその勢いでフェブラリーSも逃げ切っている。逃げるにしても強い馬であることが必須。過去10年の上位入線馬を見ると、道中2、3番手に位置する馬が目立ちます。ただ厄介なのは行った行ったで決まるケースも少なく、1頭は差し馬が絡んでくる。

 

◎6枠10番 プロミストウォリア(ムルザバエフ/2番人気 4.0倍)

〇3枠4番 ハギノアレグリアス(川田/1番人気 3.0倍)

▲7枠13番 ハヤブサナンデクン(福永/3番人気 6.9倍)

△3枠5番 ヴァンヤール(荻野極/13番人気 39.6倍)

△5枠8番 サンライズウルス(岩田望/4番人気 11.1倍)

×2枠2番 オーヴェルニュ(団野/6番人気 15.8倍)

 

前走の3勝クラスを2着馬に1.0秒差の大差をつけて逃げ勝ったプロミストウォリアを本命に。3走前の1勝クラスも圧勝。2走前のように逃げなくても勝てますが、ハナでレースを進められれば派手な勝ち方をする。メンバー的に、競り合おうという馬もいないでしょう。キャリア6戦、昇級初戦でいきなり重賞と、蓋を開けてみないとわかりませんが期待は大きい。中京は同じ1800メートルの1勝クラスで2着1回。

ハギノアレグリアスはみやこS2着。アタマ差で勝ったサンライズホープはチャンピオンズC6着とそこそこ善戦。オッズほど抜けて強い印象もないのですが、安定感があり、大コケするイメージもない。3連複の軸には最適の馬でしょう。みやこS以来ですが、大レースを自重して休養を取らせた陣営のローテに好感が持てます。中京は2戦2勝と相性が良い。

ハヤブサナンデクンは前走ベテルギウスS(リステッド)でサンライズウルスに敗れたのですが、中京は(3.2.0.1)と抜群の相性。3走前、中京1900メートルのシリウスS(GⅢ)7着、武蔵野S(GⅢ)5着と重賞ではいまひとつの印象ですが、寒い時期は走る馬らしく、寒波到来といわれる明日は本領発揮?前走は10キロ増で出てきたので、今回間隔を詰めてきているのは馬体が絞れるのが期待できてむしろ買い材料では。

ヴァンヤールはみやこS6着。その前の太秦S(OP)ではハギノアレグリアスに1.0秒差つけられましたがみやこSでは0.3秒差。「名古屋グランプリ」(愛知・交流GⅢ・2100メートル)は5番人気—つまり中央勢では一番低評価—ながら勝ち馬にアタマ差2着の健闘。同レースは中央勢5頭の争いに南関のセイカメテオポリスが入って来れるかどうか?というレースで、実質6頭立てのようなものでしたが、中央勢の面子は骨っぽく、評価に値します。みやこSでも14番人気と低い評価だっただけに、だんだんと調子を上げているのでは。

サンライズウルスは前走ベテルギウスS勝ち。3走前の太秦Sで、ハギノアレグリアスに0.2秒差2着。好位からでも速い上がりが繰り出せるのが強みで、このレースに向いた脚質といえます。

オーヴェルニュは一昨年勝ち馬で昨年2着。3年連続馬券に絡むというのは簡単ではないのですが、3走前のシリウスSでは、今回より1キロ重くて3着。チャンピオンズCは9着でしたが勝ち馬から0.7秒差。それほど衰えは感じさせない。砂を被るのがイヤな馬みたいで、どちらかといえば外枠が良かったのかもしれませんが、特に先行争いが激しくなるような感じもしませんし、出負けしなければ内枠でも砂を被る心配のないポジションにはつけられるのでは?

 

買い目は10を軸に馬連2、4、5、8、13に流して5点。

それから4を軸に3連複2、5、8、10、13に流して10点。計15点。