粕本集呆の「競馬の花道」

カスPこと粕本集呆と逆神の権兵衛による、日本で唯一、当たらないことを"売り"にしている競馬予想ブログ。

土曜中京メイン「ファルコンステークス」(3歳GⅢ)予想

3月10日の競馬の結果

中央中京「金鯱賞」…ハズレ

1着 4番プログノーシス(2番人気)▲

2着 3番ドゥレッツァ(1番人気)〇

3着 6番ヨーホーレイク(6番人気)

勝ちタイム 1:57.6(良)

 

ヤマニンサルバムは10着。エアサージュ8着。予想外の馬がハナを主張してきたり、先行争いが激しかったのは確かですが、前が残れる馬場で最後までもたなかったのだし、何より1年以上のブランクがあるヨーホーレイクが残ったのだから、展開云々とか相手がどうとかの言い訳はできない。ただ、幾ら休養前に実績があったからといって、1年以上ブランクがある馬が6番人気にあげられていたのだから、どういうメンバーだったんだ?と今更ながら思う次第。プログノーシスも急仕上げで、陣営も地力頼みとレース前にコメントしていただけあって、その馬にやられたドゥレッツァの2着は評価していいのかどうか…?

 

大塚海渡騎手が今月中に復帰するそうです。ネットでは下手とか誰も乗せないとか散々言われていますが、じゃああのバイオレンス・トレーナー木村哲也がちゃんと育てていたのか?当時二十歳過ぎたか過ぎていないかのような若者、育つ環境、育たない環境というものがある。木村から人格否定されていたような環境で、平常心で馬に乗れるのかどうか?途中で夢を諦めざるを得なかった生徒たちも多くいた中、最後まで残ってデビューを果たしたのだから、最低限の技術は持っているはず。大塚の技術を一方的にこきおろし、復帰しても無駄だと抜かしている輩は、これまでよっぽど良い(ぬるい)職場環境に恵まれていたのでしょう。自分の幸運に感謝するがいい。

そもそも最初からよっぽどの力量が感じられる騎手でなければリーディング上位の厩舎に行くものではない。特にキャロットファームシルクレーシングのようなクラブ頼みの厩舎は、勝たなければ成り立たないクラブの意向に左右され、新人騎手に乗り鞍を融通する余裕がない。とはいえそれが木村の情状酌量になるわけではなく、クソ調教師であることには変わりない。イクイノックスは強かったけれど、「あのパワハラんとこの馬」という印象がまず出てくる、というかそれしかないので、具体的にどのレースを勝ったとか、あんまり憶えていない。私個人は名馬とは思っていません。まァ、競馬予想は当てないといけないから、木村んとこの馬も買うけれど、金鯱賞のノッキングポイントはオハナシにならなかった。

大塚については、個人的には騎手をやめても、それでホースマンとしての道が断たれるわけではないので、別の道を歩むのもありかと思いました。人間逃げ道があるなら、逃げるのもあり。でも現役続行の道を選択した以上、正直厳しいですが、死ぬ気で努力するしかない。一周遅れどころではないことを自覚しないと。あと、騎手としてデビューする夢が叶わず競馬学校を去っていった若者たちが数多いることも忘れてはならない。

 

昔、船橋でリーディング厩舎に所属したばかりに、まともに騎乗機会を与えられず、調教要員にされていた若手騎手がおりました。高知の短期騎乗で人並みの騎乗機会を与えられ、期間が終了したときのセレモニーで、自分が騎手だと自覚できた、みたいなことを言っていた。結局南関では結果を出せないまま引退しましたが、リーディング厩舎で強い馬の調教をつけていたからか、調教師としては結果を出し、カジノフォンテンで交流GⅠの「川崎記念」、「かしわ記念」を制した。彼が管理する馬がファルコンSに挑戦します。

ファルコンSの予想を。荒れるレースとも言われていて、昨年、一昨年それぞれ14番人気、13番人気の馬が馬券に絡んでいる。何よりここ9年、1番人気の馬が勝っておらず、ここ10年で馬券に絡んだのも4回。つまり半分以上は沈んでいる。2020、2021、2023年と近年は馬券に絡む傾向なので、あまり神経質になることもないかもしれませんが…。

 

◎3枠6番 オーキッドロマンス(内田博)

〇5枠9番 ソンシ(川田)

▲6枠11番 ナムラアトム(浜中)

△1枠1番 ロジリオン(三浦)

△2枠3番 サトミキラリ(横山武)

×7枠13番 エイムフォーエース(船橋・本田)

 

本命は京王杯2歳S3着、クロッカスS(リステッド)アタマ差2着のオーキッドロマンスを。逃げるかどうかはわかりませんが、3歳戦で、確たる逃げ馬もいないだけに金鯱賞のようなオーバーペースになるようなことはないのでは?左回りで直線の長い東京で好走しているし、坂のある中山で勝っているので、中京コースでも問題ないでしょう。

ソンシ…尊師?と思ったりもしましたが、やはり中国の春秋戦国時代孫子から取ったもの。「三十六計逃げるに如かず」といいますが、おそらく好位でレースを進めていくでしょう。ちなみに「三十六計…」は孫子の言葉ではなく、中国南北朝時代南朝・斉の武将・王敬則の言葉。そもそも孫子の「三十六計」自体、斉の前の王朝である宋の武将・檀道済の造った言葉。話を馬に戻せば、1勝クラスを勝っただけですが、その勝ちタイムが同じ東京芝1400メートルのクロッカスSと同じ。相手が違うのは承知ですが、クロッカスS上位組と同じポテンシャルを持っていると見ていい。

ナムラアトムはナムラクレアの弟で、同じ長谷川厩舎。今回も中間姉に稽古をつけてもらった。この馬も1勝クラスを勝っただけですが、やっぱりナムラクレアの弟ということでそこそこ人気している。末脚は切れますが、勝ったのは小倉、京都。長くて坂のある中京で同じだけの脚を繰り出せるかどうかが鍵。

ジリオンは京王杯2歳S2着、クロッカスS勝ち。で何でオーキッドロマンスより低い評価かというと、ひとつは脚質。まだ中京は前行った馬が残る。あと鞍上。金鯱賞のヤマニンサルバム惨敗は三浦が悪かったわけではないのですが……。

トミノキラリは朝日杯FSで勝ち馬から0.4秒差6着。朝日杯FSでは最後の直線、あまり状態が良くない最内でしっかり伸びた。今の中京は内が良い。内枠を活かすことができれば。

穴馬は船橋のエイムフォーエース。鞍上は本田正重…て戦国武将みたいな名前ですが、実際本多正重という武将がいました。本多正信の息子、正純の弟で、一時期直江兼続の養子となり、後に加賀百万石・金沢藩の筆頭家老に。金沢藩の中でも別格扱いされる「加賀八家」のひとつとなりました。前走クロッカスSは勝ち馬から0.1秒差4着。今回は多頭数だし、外枠を引いたので前回のようにいくかどうか…?というのもありますが、今回1番人気であるだろうソンシと0.1秒しか時計の違いはないということ。地方から来た馬だからと無碍にはできない。ちなみに前走、今回と追い切りで跨ったのは元荒尾の西村栄喜

買い目は6を軸に三連複1、3、9、11、13に流して10点。