粕本集呆の「競馬の花道」

カスPこと粕本集呆と逆神の権兵衛による、日本で唯一、当たらないことを"売り"にしている競馬予想ブログ。

笠松競馬「ジュニアグローリー」予想

武士沢友治が引退。人柄を見込まれたのか、競馬学校の教官になるとか。

不思議な騎手で、所謂「崖っぷちジョッキー」と言っていいのでしょうか。週に僅かしか騎乗機会はないのですが、逆の見方をすれば僅かながら週のどこかで必ず騎乗している。崖から落ちていない。そういうわけで少ない出番でかつ二桁人気の馬が多いのですが、2008年の新潟記念、16番人気アルコセニョーラでの勝利があまりに衝撃的なため、「武士沢チャレンジ」といって、毎週武士沢で勝負する命知らずの穴党たちもいたほど。最近では昨年12月9日の中山第5R、14番人気・単勝181.3倍の馬で2着、同日第8R、11番人気・単勝50.5倍の馬で勝利という、1日に2度も大波乱の立役者に。そういえば重賞3勝のマルターズアボジーも2016年福島記念7番人気、2017年小倉大賞典4番人気、同年関屋記念7番人気と、どれも微妙な人気での勝利。最後の勝利は3月3日の中山未勝利戦で、これは2番人気での勝利。

私が一番競馬に夢中になっていた頃にトウショウナイトで活躍していたので、名前のインパクトもさながら、騎手として存在感がある―つまり、顔と名前が一致する騎手でした。武士沢という名前を聞けば、パッと顔が思い浮かぶ。今はGⅠを幾つも勝っている騎手でも、名前を聞いても、全然顔が思い浮かばない騎手は何人もいます。

 

3月5日の競馬の結果

笠松競馬「ブルーリボンマイル」…三連複490円的中(6点)

1着 4番グレースルビー(3番人気)▲

2着 5番コンビーノ(1番人気)◎

3着 10番ウワサノシブコ(4番人気)△

勝ちタイム 1:41.2(稍重)/コースレコード 1:38.4(1995年)

 

1着大井、2着愛知、3着ホッカイドウ、4着大井、5着愛知……まァやっぱりというか……1着から5着、掲示板と賞金のすべてを他場の馬に持っていかれました。5着のおこぼれにすらあずかれなかった有様。

そんでもってふと見たらまた新設重賞が。3歳重賞の「ジュニアグローリー」。SPⅢで馬も愛知、笠松の東海公営所属馬のみ。ただ、「ブルーリボンマイル」とは打って変わってレース的には面白そう。1400メートル。第9R。15:55発走。

 

◎7枠10番 スティールアクター(愛知・加藤聡)

〇3枠3番 ミトノユニヴァース(愛知・岡部)

▲6枠7番 ワラシベチョウジャ(渡邊)

△8枠12番 クリスタライズ(塚本)

×7枠9番 タイセイマロン(大畑雅)

 

有力どころはミトノユニヴァースとワラシベチョウジャなのですが、困ったことに2頭とも前走期待を裏切った凡走。特にミトノユニヴァースはこのまま「東海ダービー」まで突っ走るのではと思っていたらいきなり「スプリングC」でブレーキ。その「スプリングC」で鮮やかに勝ったのが同厩のスティールアクター。問題は鞍上。加藤聡と塚本は、私の中では中央の松山や坂井と重なるのです。上手いんだろうけど、アテにしていいのかどうか微妙。吉原寛人や岡部誠のように、この騎手で負けたらしょうがない…とまではいかない。あと、笠松コースの適性がどうか?脚質的には笠松が難しいとは思いませんが。

ミトノユニヴァースは前走の敗戦が尾を引くかどうか。ただそれだけ。立て直しができていればスティールアクターにリベンジもある。

ワラシベチョウジャは笠松最右翼。この馬もデビューから無敗で5連勝と、トントン拍子で行くと思った矢先にズッコケた。ただ、初の1600メートル戦で、息がもたなかったようなところ、なきにしもあらず。今回は4戦4勝・無敗の1400メートルに戻ります。とはいえ、ミトノユニヴァースら愛知の強豪とやり合っていないのは懸念材料。このメンバーで上位に来れれば東海公営のクラシック有力候補に挙げられるでしょう。

クリスタライズも笠松の期待馬。こちらは「ライデンリーダー記念」でミトノユニヴァースと戦って1.4秒差5着と完敗しましたが、その後力をつけてきた。ただ、どうも気難しいところがあるようで、塚本がこの馬の力を引き出せるかどうか。

タイセイマロンは全然ダメだったのが、1月24日に雪の影響でレースが中止されたのを境に、途端に強くなって連勝。ブリンカーの再装着が奏功したようなのですが、馬具というのは最初は効果てきめんでも、徐々に馬が慣れてきて、悪い癖を出すようになる。ブリンカー効果が続くかどうかが鍵。

買い目は10を軸に三連複3、7、9、12に流して6点。馬単10→3、7、9、12で4点。計10点。

それにしても、指名した5頭中4頭の鞍上が愛知の騎手というのも……笠松の馬が3頭いるのに。