粕本集呆の「競馬の花道」

カスPこと粕本集呆と逆神の権兵衛による、日本で唯一、当たらないことを"売り"にしている競馬予想ブログ。

武士沢ラストウィーク・土曜日のチャレンジ

漫画家の鳥山明氏が死去。68歳というのは早すぎるともいえないが、長生きともいえない微妙な享年。自身がお気に入りの作品だったという短編「SAND LAND」のアニメ映画公開直前の逝去でした。

個人的には「ドラゴンボール」より「Dr.スランプ」の方が馴染み深かった。大友克洋氏の絵を見て、「これくらいなら僕にも画けるよ」と強がった手塚治虫をして、メカに関しては鳥山氏に「敵わない」と脱帽させた。確かに丸みがかったフォルムで半ばディフォルメされ、しかもその中で精巧なメカニックが露出したデザインは、当時他の誰にも描けなかった独特なものでした。「ドラゴンクエスト」でキラーマシンというロボット型の手強いモンスターがⅡから登場するのですが、これが数多のモンスターの中でも特に人気があるのも、鳥山氏の描くロボットのセンスのよさからか。「ドラゴンボール」はピッコロ大魔王の頃から読まなくなったのですが―漫画がつまらなくなったというより、その頃から週刊少年ジャンプそのものを読まなくなった―、結果的に世界中で大ヒットした格闘ものになったことで、鳥山氏の真骨頂であるメカの出番がめっきり減ってしまったのは残念。鳥山氏が「SAND LAND」に思い入れが強かったのも、メカが前面に押し出された作品だからでしょう。

特に好きなエピソードは、「Dr.スランプ」での悪役ドクター・マシリト誕生のエピソード。担当編集者だった鳥嶋和彦氏(鳥山氏を見出しデビューさせたのも鳥嶋氏。後に週刊少年ジャンプの編集長になり同誌の黄金期を築く)にあまりにムカついた鳥山氏が、顔が鳥嶋氏そっくりの悪役キャラを作り、鳥嶋を逆さに読んでマシリトと名付けて登場させる。勿論鳥嶋氏は激怒するのですが、それを見越している鳥山氏は、締め切り直前ギリギリに原稿を出した。もう直す時間はなく、鳥嶋氏も泣く泣く自身そっくりの悪役が登場する原稿をそのまま持ち帰った。鳥山氏会心の勝利。ちなみに後にエニックス(現スクウェア・エニックス)が「ドラゴンクエスト」の企画をジャンプ編集部に持ち込んできて、プロモーションを依頼してきたところ、鳥嶋氏はこれは当たると見抜き、鳥山氏に有無を言わせぬような形で、彼をキャラクターデザインに推薦しました。鳥嶋氏曰く「鳥山がとてもやりたがっている」、後日鳥山氏に聞くと「そんなこと言ったおぼえはない」。

あと、声優の故・内海賢二氏がアニメで千兵衛博士を演じていたことから、子供が学校でからかわれていたところ、父親が「北斗の拳」のラオウを演じたら、途端に尊敬されるようになったというのも本当かどうかわからないけれど、笑えるエピソードで、当時の「少年ジャンプ」がいかに凄かったかを思わせる。ちなみに同時期に「キャッツ・アイ」の内海刑事(主人公・来生瞳の恋人)をいつもどやしつける課長を演じていたりもしました。内海氏が「こら!内海」とどやしつけるのもおかしい。

あと、何気にスケベだったのも好きでした。「Dr,スランプ」の最終回のとき、「次号からは、新連載『鳥山明のギャルがいっぱいおっぱい』が始まります」などと告知していて、友人はそれを真に受けたらしい―実際は「ドラゴンボール」。

 

3月7日の競馬の結果

笠松競馬「ジュニアグローリー」…三連複640円&馬単1,870円的中(10点)

1着 10番スティールアクター(2番人気)◎

2着 7番ワラシベチョウジャ(3番人気)▲

3着 3番ミトノユニヴァース(1番人気)〇

勝ちタイム 1:26.6(良)/コースレコード 1:23.6(2016年)

 

久しぶりに、前がいつだったか忘れたくらい―というか本当に忘れた―笠松競馬で的中らしい的中をしました。スティールアクター圧勝。ワラシベチョウジャも健闘し、前走は1600メートルで失速しましたが、1600でも充分いけるのでは?と思わせた走り。ただ2100メートルの「東海ダービー」になるとどうか?案外はミトノユニヴァース。最後に何とかクリスタライズをかわして3着に食い込むのがやっと。2着のワラシベチョウジャにもだいぶ差をつけられている。「東海ダービー」黄信号か?とりあえず現時点で「東海ダービー」に最も近いのはスティールアクターでしょう。

 

引退する武士沢友治ですが、ラストウィークはなんと11鞍。11回も武士沢チャレンジができる!

土曜日のブッシー(中山)

第2R 3歳未勝利 ダイチジェム(粕谷厩舎・前走武士沢で7番人気7着)

短評:掲示板に入線したことも3度、勝ち負けはともかく馬券圏内なら充分ある。土曜日で一番現実的にチャレンジし甲斐のある馬。

第3R 3歳未勝利 ガトーロマン(小手川厩舎・前走河原田で笠松の交流競走5着。その前2走は武士沢が乗ってともに12着)

短評:笠松で馬券にならない馬なので、推して知るべし。捨て身のチャレンジ!身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。

第4R 3歳未勝利 ワカメチャン(鈴木慎厩舎・初出走)

短評:初出走だが、前日からチャレンジャーが群がり、午前0時の時点でどういうわけか6番人気。ちなみに同馬主の馬にアナゴサンがいて、OPクラスで結構活躍している。

馬名の由来は「コンブ目チガイソ科の海藻+敬称」

第5R 3歳未勝利 ジューンブライダー(小手川厩舎・前走武士沢で11番人気11着)

短評:菅原が乗る15番の馬が抜けて見えるが、あとはそんなに大きな差はない。抜けた馬が一頭いると、ヒモ荒れすることも多々あり、展開が紛れれば馬券圏内もあるかも。

第9R 鎌ヶ谷特別(2勝クラス) シグナルファイヤー(水野厩舎・前々走1勝クラスを勝ち抜いたが、前走2勝クラスは11番人気13着。これまで全12戦すべて武士沢鞍上)

短評:前々走11番人気で勝ち、チャレンジャーたちに天国を見せた馬。そのせいか前日3番人気。人気薄で走る傾向があり、メンバーもムラ駆けする馬ばかりなので一発も。

 

どれもチャンレンジし甲斐のある馬ばかり。日曜日のチャレンジ馬はまた明日にでも。