(画像:ロボだっち氏提供)
中央最後のGⅠ・ホープフルステークスの予想を。
目玉はシンエンペラー。キラキラネームが多い中、シンプルでよろしい…と思ったら、馬主が藤田晋。とうとう自身を皇帝になぞらえるようになったか。
晋の皇帝か……三国時代を終わらせたのは晋の皇帝・司馬炎ですが、実はそんなに傑物というわけではない。祖父・司馬懿、叔父・司馬師、父・司馬昭の積み重ねたものの上に乗っかかったに過ぎないのです。それでも中国統一までは評価すべき面もありました。しかし統一後は酒色に溺れて正気を失い、周囲の反対を押し切って立てた次の皇帝司馬衷に至っては暗君の見本。王族たちの権力争い「八王の乱」で国家は疲弊し、その王族たちが傭兵として利用していた匈奴に、逆に国を滅ぼされた。ちなみに春秋五覇のひとり・晋の文公(重耳)は皇帝ではないのでエンペラーには該当しません。
ただ、血統としては凱旋門賞馬の弟というのがそそられる。中山―しかもこの時期はタフなコースなので、スピードばかりが強調される血統は危ない。欧州血統が活きる舞台ではあると思うのですが……。
<逆神の権兵衛の予想>
重賞勝ち馬が2頭、新馬戦勝っただけの馬が4頭うち1頭出走取消)とやや手薄なメンバー構成。それだけにちょっとしたことでいくらでも結果が変わりそうで難解。初めてJRAの女性騎手が2人騎乗することでも話題になってますが、彼女らには声援だけ送りたいところ。
2戦2勝で重賞制覇は実力の証。今年の2歳GⅠは「無敗で制覇」がトレンドなので
◎1枠1番 ゴンバデカーブース(松山)
○3枠6番 シンエンペラー(ムルザバエフ)
を素直に買う。
以下、実力差が少ないとなれば、それなりに可能性の高そうな馬から騎手で選んで
▲7枠13番 レガレイラ(ルメール)
△8枠16番 センチュリボンド(武)
をルメール、武豊という理由で追加。あと1戦1勝馬から、やっぱり怖い矢作厩舎というだけで
を加え、馬券は
1、6、13、16、18
の3連複ボックス計10点で参ります。展開も全く読めないだけに、自信は全くありません。
<カスPの予想>
◎7枠13番 レガレイラ
〇3枠6番 シンエンペラー
▲1枠1番 ゴンバデカーブース
△1枠2番 ヴェロキラプトル(戸崎)
△5枠10番 シリウスコルト(三浦)
×7枠15番 ウインマクシマム(松岡)
本命は牝馬のレガレイラ。小頭数のレースしか経験していないのは他の馬も同じなのですが、3着に敗れた6頭立てのアイビーSで、この馬に先着した2着馬がその後京都2歳Sで大敗。どうかと思うところあれど素質と調教の動きの良さを信じたい。
メンバー中2頭しかいない重賞勝ち馬の中の一頭・ゴンバデカーブースは東京マイルの経験しかないことと最内が懸念材料。将来性はあれど現時点ではどこまで?という印象。ただ、鞍上が買うと来ない、買わないと来る騎手なので、殺し馬券の意味も込めて押さえます。
2戦2勝のヴェロキラプトルは前走を評価して。シリウスコルトは同じコースの芙蓉Sを勝ったのを評価。後に阪神JFを制したアスコリピチェーノ他メンバーのレベルは高かった新潟2歳Sでの5着も評価したい。ウインマクシマムは3戦目で初勝利ですが、おそらく逃げるのはこの馬。未勝利戦とはいえ今回と同じコースを逃げ切ったのを評価したい。
買い目は13を軸に三連複1、2、6、10、15に流して10点。