粕本集呆の「競馬の花道」

カスPこと粕本集呆と逆神の権兵衛による、日本で唯一、当たらないことを"売り"にしている競馬予想ブログ。

気になるJRAの売り上げ減

JRAストライキ騒動ですが、とりあえず1日で終結したよう。どちらが譲歩したのかはわかりませんが、春のGⅠシリーズを前に火種を残すことになったのは確かでしょう。ちなみに土日の重賞はいずれも昨年から大きく売り上げを落としている。特にスト当日の土曜日は顕著で、ファルコンSは23億円で昨年から17億円減少、フラワーCは33億円で昨年から23億円減少。一般企業であれば非常事態。ただ、ストライキ騒動が売り上げに大きく影響を及ぼしたとは思えない。私は先週は買いませんでしたが、殆どの馬が予定通り走ってくれたのだから、スト破りへの抗議の意味を込めた不買運動とか、私のようにレースへの影響を案じて敬遠した人なんてごく僅かでしょう。

気になるのは、前の週の重賞も、売り上げが昨年から大きく落ちている点。コロナ禍のときは行動が制限され、自宅で馬券が買えるネット投票の利点にによって売り上げを伸ばしましたが、コロナウイルスが以前ほど脅威的なものではなくなったことから、週末の余暇を競馬以外にも費やせる至極健全な状況に近づきつつあるのでしょうが、それ以上に異様な物価高によって娯楽に回せるお金が減少してきたことがあるでしょう。行きつけの床屋もとうとう500円の値上げを決心した。そんな中、岸田文雄はインド太平洋地域に10兆円支援することを表明したそうですが、国民の生活苦をよそに、よくもまあ外国には気前よくばら撒くものだ。南アジアに「打ち出の小槌」とか「金のタマゴを産むニワトリ」とかいうものがあるのかどうかわかりませんが、南アジアの国家指導者たちからすれば、岸田文雄が小槌かニワトリに見えて笑いを嚙み殺すのに必死なはず。でも国民が直接首相を選ぶことができない議会制民主主義とはいえ、間接的にコイツを首相にしたのは日本国民だし。最近の内閣支持率自民党寄りの産経で45.9%、朝日で40%。朝日をとったとしても、10人に4人はこんな状況でも岸田を信じているのだから、岸田がニワトリなら日本国民はさしずめヒツジといったところか。

 

中央では小林勝太、河原田菜々がJRA初勝利を挙げましたが、地方競馬でも新人ジョッキーがもうすぐデビュー。東海公営では、愛知で大畑雅章の甥の大畑慧悟、笠松松本剛志の息子松本一心(いちと)がデビュー。

松本一心という名前、俳優・上川隆也の名を世に知らしめた山崎豊子原作のドラマ「大地の子」(1995年)の主人公で中国残留孤児の陸一心を彷彿とさせる。というのも、一心の日本名が松本勝男というから。中国残留孤児なんて、団塊ジュニアより下の世代にはピンと来ないでしょうね。

それはともかく、松本剛志では兵庫では殆どいるかいないわからないような存在だったのに、乗り鞍を求めて笠松で期間限定騎乗に訪れたら、どういうわけか結果を出しはじめた。とはいえ兵庫に戻れば相変わらず乗り鞍がなく、笠松に移籍。それからほどなく八百長問題で上位騎手の多くが追放され、若手ばかりになったこともあってリーディング2位に。笠松が兵庫よりレベルが低いのは認めますが、それでも兵庫で空気のような存在だった騎手が、笠松に来た途端リーディング2位というのもちょっと不思議な話。騎乗を見ても、兵庫で干されるほど下手とは思えない。ちょっと前に粗暴な行為で騎乗停止を喰らったことから、兵庫では技量云々以外の面で何かあったのか?と思わないでもないのですが、とりあえず笠松ではうまくやっている。かつて東川公則の息子の慎がデビューしたときは、まあ笠松ゆかりだし、とあまり気にしなかったのですが、松本一心の場合は、父親の経緯から、何だか不思議な縁を感じます。

その一心は笠松競馬場の実習で装鞍や先輩騎手の靴磨きをしていたそうですが、靴磨きなんかいつの時代の話だ?自分の道具は自分で管理しろ、と。というか、実習生に靴磨きをさせるだけの貫禄ある騎手が今の笠松にいるのか?せいぜい向山牧くらい。それならいっそ、駐車場から入り口までのあの汚い通り道を掃除させればいいのに、と思う。ハズレ馬券やら書き損じのマークシートやら、一度エロ本の切れ端みたいなのが落ちてたし。

それほさておいて、中央での売り上げ激減が対岸の火事であるわけがなく、笠松競馬も積極的に盛り上げる策を講じなければなりません。今まではレースさえ開催すればネットで馬券が売れるから、と特別なことは何もしなくても済んだのかもしれませんが、これからはそうはいかないはず。