シルクロードSの予想を。これまでは根岸Sの方が与し易いということで、このレースはあまり買ったことがありません。ただ、今年は根岸Sの出馬表を見て、すごく嫌な予感がしたので、シルクロードSの方に。とはいえ過去10年に、1番人気が2度しか馬券に絡んでいない、3着に2桁人気の馬がよく絡んでくる……と不気味な傾向があります。ただ、2着までならそれほど荒れない。中京での近2年は、やはり1番人気は不振ですが、3連系もそんなに荒れていない。1番人気の馬はよく飛びますが、2番人気、3番人気の馬はよく馬券に絡んできます。京都で開催していた頃は、やたら1番枠が連に絡んでいますが、中京でも内枠が来る傾向はあるみたい。ただ、一昨年の馬番は13→2、昨年は3→16と極端な内外の決着になっている。内の先行馬と外の差し馬という組み合わせ。今週からBコースで内も幾らか馬場がマシになりましたが、やはり外差しがきくような馬場状態ということか。
傾向は掴み易いのですが、それに惑わされる危険もある。傾向をどこまで重視するか、その匙加減が結構難しい。ハンデ戦らしく斤量の軽い馬が突っ込んでくることもありますが、さりとて背負わされた馬も結果を出している。あまりハンデを気にする必要はないでしょう……と言いたいところですが、今年からハンデの基準が変わり、上乗せっぷりがハンパない。
◎8枠14番 ウインマーベル(松山 59キロ／4番人気 8.8倍)
〇7枠13番 キルロード(福永 58キロ／5番人気 14.0倍)
▲2枠2番 ナムラクレア(浜中 56.5キロ／2番人気 4.8倍)
△5枠8番 マッドクール(藤岡康 56キロ／1番人気 2.8倍)
△1枠1番 シャインガーネット(岩田望 55キロ／7番人気 19.2倍)
×4枠7番 マリアズハート(吉田隼 55.5キロ／11番人気 32.5倍)
(単勝人気とオッズは前日のもの)
トップハンデ59キロでも、昨年スプリンターズS2着のウインマーベルを本命に。今年からハンデ基準が変わってやたらハンデ戦で酷量を背負う馬が多くなり、この馬だけがキツイわけではない。あとは馬それぞれが所謂「カンカン泣き」をしないかどうかですが、57キロで葵S(3歳GⅢ)を勝っている。中京はその葵Sを含め(2.1.0.1)と適性は充分あります。
キルロードは昨年高松宮記念は17番人気で勝ち馬にクビ差3着。フロック視されたのか函館SS(GⅢ)は6番人気で6着。とはいえ勝ったナムラクレアは裸同然50キロで、スプリンターズSで2番人気に推された。その馬から0.5秒差だから悪くはない。そして京阪杯(GⅢ)で10番人気2着。今回は前日5番人気で、正当に実力を評価されたと言っていいのか……？58キロ背負わされていますが、500キロの馬でこれまでもずっと57キロ背負って走ってきた。
ナムラクレアは56.5キロ。北九州記念(GⅢ)1番人気3着、スプリンターズS2番人気で大外回らされて0.2秒差5着と決して悪くはないのですが、人気を裏切った形。そのせいか、陣営はフォーム改善を行っているよう。まだ完成された形ではないし、裏目に出ることも有り得る。中間の動きも万全とは言い難いのですが、ここで勝ち負けできれば高松宮記念は主役に抜擢されるかも。桜花賞で55キロ背負って3着だから、56.5はいけると思います。でも明け4歳の牝馬に56.5背負わせるのは……あと懸念は中京で走ったことがないこと。左回りもデビュー戦の新潟(5番人気3着)1戦のみ。
堂々1番人気に推されたのが4連勝マッドクール。中京は(3.0.1.0)で3着だったのはデビュー戦。2勝クラス、3勝クラスを中京芝1200メートルで連勝。斤量56は3勝クラスと同じ。昇級初戦が重賞で56背負わされるのもキツイですが、有力馬が軒並み酷量を背負わされているので、負けてもハンデのせいにできない。1番人気の呪いを打ち破れるかどうか、真価が問われるレースです。
シャインガーネットは昨年2着馬。高松宮記念も勝ち馬から0.3秒差7着。その後不振でしたが、着順ほど離された負け方ではない。2着だった前走のリステッドと同じ斤量。昨年よりハンデも1キロ増えただけなので、ハンデ的には結構恵まれたのでは。最内を活かした走り方を岩田ジュニアがさせられるかどうか。
穴馬指名はマリアズハート。京阪杯は4着ながらトウシンマカオに0.8秒差と離された。ただ、その京阪杯から斤量は0.5キロしか増えていない。スプリンターズSも8着ですが勝ち馬から0.5秒差。最後は必ず末脚を使ってくれるので、あとは展開が味方するかどうか。もっと外枠だったら面白かったのですが。
買い目は14を軸に3連複1、2、7、8、13に流して10点。
それから馬連13－1、2、7、8、14。計15点。
