粕本集呆の「競馬の花道」

カスPこと粕本集呆と逆神の権兵衛による、日本で唯一、当たらないことを"売り"にしている競馬予想ブログ。

坂井千明元騎手死去。

1月8日の競馬の結果

中央京都「シンザン記念」…ハズレ

1着 5番ノーブルロジャー(3番人気)◎

2着 13番エコロブルーム(1番人気)〇

3着 14番ウォーターリヒト(17番人気)

 

16番人気のテイエムリステットを指名しながら、それより更に人気のないウォーターリヒトが来る始末。でもテイエムリステットも5着馬とアタマ差6着と善戦はした。

予告します。これで種銭がなくなったので馬券が買えません。というわけで来週の競馬予想はお休みしますというのもなきにしもあらず、ですけれど、カネとは関係のない個人的事情が主な理由で、とりあえず来週は休みます。

 

八代亜紀が亡くなりました。享年73歳。実は私、八代亜紀のコンサートに行ったことがあります……幼稚園時代に母親と。とはいえコンサート前に玩具を買ってもらい因果を含められていたにも関わらず、私は開演中おとなしくしていなかったようで、母親は結局開演後まだそれほど経っていないのに私を連れて会場から出ていきました。帰宅後、チケットを手配した父親は、会場内に託児所があったのにと言っていたのが記憶に残っています。私は千葉県で暮らしていた幼少時の記憶があまりない人間なのですが、この八代亜紀のコンサートと、父親と「機動戦士ガンダム」の映画を見に行ったはいいが、あまりの若者たちの行列に父親が辟易し―当時は空前のガンダムブームだった―、結局映画は断念し、代わりにミニカーを買ってもらって帰ったことは鮮明に記憶に残っています。私の友人が「舟唄」が大好きで、今でも時折口ずさんでいる。「トラック運転手の女神」とも言われていたそうですが、言い得て妙。

競馬界では坂井千明氏が死去。享年72歳。私が競馬をはじめた翌年の2004年に騎手を引退し、騎手としての記憶は皆無に近いのですが、それ以降の方が存在感を感じさせました。「千明塾」なる、若手騎手たちを集めて技術を教えるサークルを作って話題になったこともありました。何より私が一番競馬に夢中になっていた頃は、競馬新聞より坂井氏のブログを頼りにしていました。

blog.livedoor.jp

追い切り寸評で、前評価が低いながらも動きが良いと坂井氏が評した馬が大駆けすることも度々。一方で人気馬でも動きに精彩が感じられないと評して、それが凡走することも。また、翌週の寸評した馬たちのレース回顧も参考になりました。ただ、ある時期から、途中までしか記さず、あとはメール登録してとか何とかという、予想会社への誘導っぽい形になってから、読まなくなりました。

騎手当時から馬の癖や能力を把握する眼力や、調教で悪癖を矯正する能力はずば抜けたものがあり、これも元騎手の谷中公一氏の著書「ファンが知るべき競馬の仕組み」(2007年・東邦出版)に、ある「坂井千明伝説」が紹介されていました。

調教師試験の筆記試験で「あなたの厩舎に、真っ直ぐに走れない馬が来ました。なにをどうやっても、真っ直ぐ走りません。あなたはそのとき、どうしますか?」という問題があり、それに対して

坂井千明さんを呼んでくる」

と解答した調教助手がいたらしい。試験後、控室で仲間同士、自身の解答を確かめ合う。今でこそ国立大学や一部の一流私大以外はさほど苦労せずとも入れる時代ですが、私が受験生だった当時は、まさに受験戦争の真っただ中でした、河合塾等大手予備校の模試を受け、その後仲間たちで自身の解答を照らし合わせる。調教師試験でもそういうのがあるようで。そんな中、例の「坂井千明さんを呼んでくる」と書いた件の調教助手がそう話した途端、場がどよめいたそうです。控室に臨場し、その手の話には意図的に一切聞こえないふりをしているJRAの試験監督たちでさえ唸らずはいられなかったようで、その名(?)解答は即トレセン中を駆け巡ったとか。