粕本集呆の「競馬の花道」

カスPこと粕本集呆と逆神の権兵衛による、日本で唯一、当たらないことを"売り"にしている競馬予想ブログ。

日曜札幌メイン「クイーンS」(牝馬GⅢ)予想

夏の間、トップページに貼っておくのは、元JRA幹部で、グリーンチャンネル理事長だった山川雅典氏の講演資料の一部。

山川氏は郡上の出身で、郷土愛が非常に強い方らしい。山川家自体が、宝暦騒動で金森家が除封された後に郡上藩に封じられ、幕末まで同地を治めた青山家とも繋がりを持つ郡上きっての名家で、山川弘至という将来を嘱望されながらも戦争により若くして世を去った国文学者を生んでいる。雅典氏はグリーンチャンネル理事長を最後にJRAから足を洗った…もとい引退された後も郷土のために色々と活動されているようで、地元で講演をされたときの資料の一部がこれ。講演といっても元高級官僚の角ばったものでもなければ、まともに馬を走らせられないくせして某大手競馬サイトの連載コラムや対談で一端の有名人を気取るヘボジョッキーどもへの苦言でもなく、人生の愉快な過ごし方みたいな、誰もが楽しめるライトな話題だったよう。私は聴講する機会に恵まれなかったのですが、聴講した方より資料をコピーして頂戴しました。ホント上の「つもり違い」は、どれを取っても見事に自分に当てはまる。恐ろしいほど当てはまる。

ちなみに私にとって郷土は、生まれて幼少期を過ごした千葉県N市よりも、今暮らしている岐阜県の片田舎なのですが、郷土”愛”だけではなく”憎”も多い複雑な感情を抱きながら暮らしている。多くの人にとって、郷土とはそういう愛憎入り乱れた存在なのではないかと。

 

毎年アイビスサマーダッシュの予想を…と思ったのですが、毎年ハズれる上に、今年は先週の中京記念でハナ差4着という一番イヤな負け方をしてくれた松岡正海が有力馬に乗っている。またハナ差4着をやられたらかなわないので、目先を替えて札幌のクイーンステークスの予想を。ホント競馬界って「クイーン」って名称好きだな、と。

データを見ると、アイビスサマーダッシュ同様、コースに癖があるので、傾向もはっきりしている。新潟千直が大外枠有利なのとは逆に、内枠が有利。特に1、2枠が顕著なのですが、このコース、フルゲート14頭なので、1枠、2枠は必然的に1番、2番となる。つまり内枠2頭は要注意。あと、直線が短いため、逃げ先行有利。3~4角が所謂スパイラルカーブなので小回りというほどでもないのですが、過去のデータを見ても、さすがに追い込み馬はキツイ。1番人気の馬をして3着がやっと(2014年、2020年)。ただ、行った行ったで決まることもなく、道中7、8番手くらいの差し馬は絡んできます。穴馬も先行馬より差し馬の方が多い。もうひとついえば、時折春のクラシックで結構いいところまで行った3歳馬が軽い斤量でやってきて、結構人気するのですが、意外にも過去10年、馬券に絡んでいるのは2017年勝ち馬のアエロリットだけ。昨年の桜花賞2着馬ウォーターナビレラも1番人気を背負って惨敗、以降立ち直れていません。

 

◎1枠1番 コスタボニータ(松山/5番人気 9.9倍)

〇3枠4番 ルビーカサブランカ(ルメール/3番人気 7.0倍)

▲4枠5番 サトノセシル(佐々木/7番人気 12.9倍)

△5枠7番 ドゥーラ(斎藤/2番人気 4.6倍)

△2枠2番 ウインピクシス(横山武/8番人気 16.5倍)

×8枠13番 ビジン(藤岡佑/13番人気 49.7倍)

単勝人気とオッズは前日のもの。

 

コスタボニータかルビーカサブランカか迷いましたが、最内枠のコスタボニータを。この馬、面白いデータがあって、休み明けは滅法走る一方、続けて使うとあまり良い結果を出さない。今回は5月20日のメイS以来。ただ気になるのは、あまり速い末脚を繰り出せないこと。決め手勝負になると分が悪いので、スタートを決めてなるべく前々でレースを運びたいところ。

ルビーカサブランカは前走函館記念2着ですが、ちょっと使い詰めで、従って中間も軽め。あと嫌なデータがJRAのHPにあり、前走ローカルで走った馬は結果を出せていない。あと、前走は吉田隼人だったが今回はルメールルメールはこのコースは得意なのですが、この乗り替わりが吉と出るか凶と出るか…?

サトノセシルは昨年ハナ差2着。今年は愛知杯5着、中山牝馬S3着と上々の成績ながら人気の盲点となっている。鞍上佐々木は2年目ながら今年37勝と大ブレイク。特に函館ではかなりの大活躍だったらしい。このレース、ベテランの活躍が目立つだけに何とも言えませんが、面白い存在。ただ、馬はオステオコンドローマという疾病で中間一頓挫している。追い切り自体はそれを感じさせなかったし、堀師だから中途半端な状態で見切り発車はしないはず。

ドゥーラはオークス15番人気3着。51キロと、2歳時に同コースの札幌2歳Sを勝っていることが人気の理由でしょうが…2ハロンの短縮がどう出るか?

ウインピクシスは逃げ馬。昇級後2戦は人気を背負いながらも惨敗。力負けでなく力を出せていない負け方だということで鞍上を松岡から横山武史に。とはいえ2番枠という絶好の枠を引いたからには、横山に替わったところで控える選択肢はないでしょう。あとは展開。外枠とはいえグランスラムアスクら同型が何頭かいるだけに。

穴馬指名にビジン。昇級初戦のマーメイドS6着は、ハイペースの中先行集団にいたにしては、決して悪くなかったのでは。終盤の粘り腰を期待したいところですが、外枠からどうやっていいポジションを確保するか。外枠の先行馬がしっかり結果を出している年もあるのですが、2019年に13番枠から好位抜け出しで勝ったミッキーチャームは1番人気。ビジンはブービー13番人気……。

 

買い目は1を軸に三連複2、4、5、7、13に流して10点。それから馬連5-1、2、4、7、13に流して5点。計15点。