粕本集呆の「競馬の花道」

カスPこと粕本集呆と逆神の権兵衛による、日本で唯一、当たらないことを"売り"にしている競馬予想ブログ。

昨年と今年、同じ着順なのに……。

12月1日の競馬の結果

中央中京「チャンピオンズカップ」…カスP ハズレ/逆神の権兵衛 ハズレ

モリアテ教授

馬連840円(3点)的中!

 

1着 2番レモンポップ(1番人気)カス▲ 権〇 モリ◎

2着 8番ウィルソンテソーロ(2番人気)カス△ 権◎

3着 6番ドゥラエレーデ(9番人気)

 

今年の流行語大賞

「ふてほど」だそうで。

つまりは…

不逞な

身の程知らず

権兵衛穴馬指名のスレイマンはドベ

カスP本命のガイアフォースはブービー

身の程を弁えず大きなのを狙うから

こうなるのです。

 

普段批判している「コタツ記事」ですが、たまには面白い(?)ものもある。

news.yahoo.co.jp

「ふてほど」という言葉と繋がりを感じるのが、この田中宗一郎とかいう「カリスマ音楽評論家」。「ロッキン・オン」誌の副編集長だったらしいが、この雑誌、こんなこともあったな。

nlab.itmedia.co.jp

こちらは「ジャパン」だが。もうひとつのブログで、あまりロックは聴かないと述べましたが、こういう連中が大きなツラしてのさばっているからでしょうな。

で、田中宗一郎と「ふてほど」に繋がりを感じたのは、美化された懐古主義。80年代半ばが華やかだったというけれど、それは表面的なもので、裏ではサラ金問題や荒れた学校、職場や学校では理不尽なパワハラや合理性を欠いた根性論がまかり通っていた。そういうものを我慢して人格が鍛え上げられるという建前がそれらを正当化していたのです。私も保守的な人間なので、個人の自由を絶対視した挙句の現在のモラルハザードを鑑みれば、ある程度まではと思わなくもないですが、あの時代はそれが錦の御旗で、力のある人間のやりたい放題だった。

昨今の80年代J-POPブームに、80年代J-POPに殊更うるさい私が違和感を感じるのは、そういったところもあります。80年代J-POPの情景は私にとってはアニメやゲームと同じ「ファンタジー」で、過去の現実はあまり投影していません。80年代のヒット番組「おれたちひょうきん族」のエンディングテーマだった山下達郎の「土曜日の恋人」(1985年)と、当時の土曜の夜を重ね合わせ、あの頃は楽しかったとユーチューブのコメントにあったりしますが、私はそのときは小学校中学年だった。現実と重ね合わせるにはちょっと世代がずれている。

還暦過ぎた田中宗一郎が今更になって70年代の窃盗を自慢し、それをしなかった奴を信用しないなどと言ったのは、70年代の不良の価値観をひきずり続けているチョイ悪オヤジ気取りが「あの頃はよかった」とぼやいているだけで、要は年寄の定番。「万引き」を「ヤンキーのタイマン」が如き武勇伝よろしく語っていますが、やっていることは賽銭泥棒や無人販売店で商品盗んでいるのと変わらず、それで普通に店が潰れるのは今では周知。70年代の不良の価値観を現在のSNSに乗せるとこうなる。一部で「カリスマ」などといわれているが、実は現在の流れについていけず、それを自覚していない老人の大失敗。流行語大賞にノミネートされていた「ソフト老害」を見事に体現してくれた。「紙媒体で言う分にはここまで炎上しなかっただろう」というコメントもありましたが、言い得て妙。田中宗一郎とやら、音楽雑誌の編集長らしいですが、紙媒体とSNSは全然違うことを理解できていなかった。尾崎豊の名曲にある「盗んだバイクで走りだす」(15の夜)とか「夜の校舎 窓ガラス壊して回った」(卒業)は、80年代には共感をもたらしたかもしれないが、今の感覚では犯罪以上でも以下でもないというコメントもありました。ヤフコメも読んでみるとたまには秀逸なものがある。

「ふてほど」などという、私も聞いたことがない言葉が流行語大賞になったのは、「トクリュウ」とか「裏金問題」のような不穏な言葉に一年を象徴させたくなかったというのもあるのでしょうが、今の閉塞感と対照的な80年代—しかも表面上のもの―への憧憬が審査員たちにあったのでしょう。確かに勢いがあったり、サブカルチャー的に面白いものが多くあったのも事実。今がポリコレとか多様性という建前で縛られているのも事実。ただ、昔を過大に評価し、現在を否定するのは危険。田中宗一郎など可愛いもので、最悪の事例がドナルド・トランプ。強く偉大なアメリカ。80年代、ロナルド・レーガンの時代。とはいえレーガンのやったことは所謂チキン・レースで、当時のソヴィエト連邦が斜陽にあり、しかも相手がミハエル・ゴルバチョフという理性と良識ある指導者だったから成功したに過ぎない。掛け声だけならともかく、まさかやることまでレーガンと同じではあるまいな。頭の中では「ロッキー4」(1985年)のアポロの入場シーン(ジェームス・ブラウンの「Living in America」)かもしれないが、ラスト(ロッキーの勝利にソヴィエトの指導者—ゴルバチョフのそっくりさん―までスタンディングオベーション)も同じとは限らないぞ。

 

閑話休題チャンピオンズカップですが、昨年と1~3着までの着順が同じ。

ちなみに配当は…

<昨年>

単勝 380円

馬連 29,040円

馬単 32,020円

三連複 469,320円

三連単 1,902,720円

<今年>

単勝 220円

馬連 840円

馬単 1,190円

三連複 7,410円

三連単 18,050円

凄い違いだな…モリアテ教授も去年だったら3万円だった。実はレモンポップの1番人気と3着ドゥラエレーデの9番人気は同じ。2着のウィルソンテソーロが昨年とはけた違い。最低人気でフェブラリーSを勝ったコパノリッキーを彷彿とさせます。ただ、今年の鞍上は川田でしたが、昨年の鞍上で、その後も東京大賞典ドバイWC等、大レースでも決して崩れなかった原優介があってこその今のウィルソンテソーロだと思います。

ガイアフォースはまさかのブービーでしたが、鞍上の長岡曰く、砂スタートが原因で、2歩目で大きく躓いた。そういえば東京は芝スタート。元々大外枠ということもあり、難しいこと承知で本命指名しましたが、こんな落とし穴があったとは。

今年は7、8月は運気の充電のため一切競馬をやらなかったのですが、充電どころか漏電だったのか。秋はGⅠに限らず買ったすべてのレースで的中したのは岩手の南部杯のみ。競馬をはじめて20年。ダービー、安田記念宝塚記念菊花賞ジャパンカップ有馬記念の6レースしか買わなかった最初の年を除いて(それでもダービー、菊花賞ジャパンカップは当てた)一度も万馬券が当たらなかったのは今年がはじめてになるかも。ちなみに生涯最初の万馬券は2004年の平安ステークス馬連15,990円。勝ち馬はタイムパラドックスなのですが、この馬も当時は5番人気で、後々ダート王に君臨するとは思わなかったわけで。

それにしても、最初の年の買った6レースは、勝ち馬と鞍上はすべて覚えていますし、当てた3レースに限れば2着馬、3着馬とその鞍上までしっかり覚えている。20年前のレースは流れまでしっかり覚えていて、どうして今のレースは覚えられないのか。やっぱり昔は……と私も懐古主義に陥りつつあります。