「小説家のSF」ってさ……星新一氏や小松左京氏がこれ読んだらどう思っただろうか。同じ作家でありながら、SF小説やSF小説家への敬意が「永遠にゼロ」ということでしょう。
SFといえば、田中芳樹の小説「銀河英雄伝説」のアニメ版(現在のものではなく、前のOVAアニメ)が、アメリカ大統領選挙が白熱している間、アメリカの若者たちの間で密かなブームになっていたとか。民主政治が何かという問いにヒントを与えてくれるからということらしい。私もラインハルトとヤンが会見した場面を視返したのですが、確かに唸らされる。最高の専制君主にならんとするラインハルトと、最低の民主政の中で足掻き続けるヤンだけれど、ヤンは民主政を頑なに支持し、専制政治に対し抵抗を続けるのは、民主政は結果に対して自分たちが責任を負うからだとラインハルトに語る。
そういえば中国の三皇五帝の誰かの頃だったか、民は、誰が自分たちを治めているのかまったく知らなかったという。つまり満ち足りた暮らしで政治に何の不安もなかったので、政治を知らなくても何の問題もなかったということですが、裏を返せば民が政治に対しまったくの無関心ということで、元は為政者の徳を讃える譬え話なれど、きっとヤンからすればこれは専制政治が招く恐ろしい警句なのでしょう。
これって今の日本にいえることでは。民主政でありながらも一応満ち足りていたから政治に無関心で、腐敗した自民党を10年放置していた。生活が脅かされてもまだ目覚めず投票率は54パーセント弱。名古屋市の連中に至っては、こんなとんでもない男が代表をつとめる政党から出た金メダルかじり男を選挙で圧勝させた。アメリカのトランプもそうだけれど、結果責任はすべて有権者が負う。でもそれはヤンからすれば自分たちが自由に選択した結果であり、民に選択の余地がまったくない今の中国—というか3000年にわたって民に選択権はないのだが―や、名ばかり民主政のロシアよりはよっぽど健全なのでしょう。選挙に行かないのも自由な選択肢の中から選んだひとつ。確かに投票率90%以上というケースは大概まともじゃない選挙なのですが、さすがにこの期に及んで54パーセントはまずいだろ……。
閑話休題。JRAでまた不祥事。上村調教師が調教師バッジを偽造。失くしたときの予備のつもりだったようですが、実際失くして事が発覚したのだから、笑っていいのか笑い事ではないというべきか……これで競馬の公正が害されるとかいうわけでもないのですが、ルールをないがしろにする姿勢は、後々競馬の公正に関わる重大な不正へとつながっていく可能性もある。
まいかい まいかい
ぼくらは てっぱんの
よそうはずれて いやになっちゃうよ
あるあさ ぼくは JRAのおじさんと
けんかして うみに なげこんだのさ(をい)
エリザベス女王杯の予想を。今年はかなりレベルが低い。前日単勝オッズ1.9倍と断然の支持を得ているレガレイラはローズS5着で秋華賞を回避した馬。かといって他にGⅠレベルの馬がいない。強いていえば昨年オークス2着、秋華賞勝ちのスタニングローズですが、昨年のエリザベス女王杯で2番人気14着。以降結果が出せない。前走GⅢのクイーンSでは9番人気6着とすっかりおちぶれた。何頭か昇り馬がいますが、これらをどこまで信用していいか…?でしょう。
<逆神の権兵衛の予想。単勝人気とオッズは前日のもの>
鋭く差して届かない差し馬に、スローペースで最後捕まる逃げ先行馬の組み合わせで、正直皆目見当がつかない。重賞初挑戦の馬が複勝率100%が理由なのか?人気しているが、他の人気馬含めオッズほど当てになるかとなると……となれば、何らかの買い要素見出して無理やり買うしかなさそうで。
牡牝混合の新潟記念で久々の勝利を挙げた
◎4枠8番 シンリョクカ(木幡初/4番人気 12.1倍)
を調子も込みで一応本命。
他は、距離不足も目黒記念3着等能力はあり、ムーア騎手が不気味な
○7枠13番 サリエラ(ムーア/6番人気 13.2倍)
前走クイーンSがだらしないが、それでも0.2秒差と小差でまとめた
▲6枠11番 スタニングローズ(C・デムーロ/5番人気 12.9倍)
前走府中牝馬Sで32秒台の末脚繰り出した、嵌れば一発ありそうな
△2枠3番 ルージュリナージュ(池添/12番人気 39.1倍)
2走前の小倉記念のように、もしかしたら上手くいくかもしれない
×8枠17番 コスタボニータ(松山/14番人気 57.2倍)
に無理やり印を付け、馬券は
3、8、11、13、17
のワイドボックス(計10点)で参ります。レガレイラ、ホールネスあたりが来たら、素直に諦めます。
<カスPの予想>
◎6枠11番 スタニングローズ
〇4枠8番 シンリョクカ
▲4枠7番 レガレイラ(ルメール/1番人気 1.9倍)
△2枠4番 コンクシェル(岩田望/9番人気 25.7倍)
×5枠9番 キミノナハマリア(鮫島駿/11番人気 33.1倍)
本命は過去の実績からスタニングローズを。前走はトップハンデ57キロで、1着馬、2着馬が51キロ。超軽量の上2頭を差し引いても4着ですが、勝ち馬から0.2秒差、3着馬から0.1秒差。これを前向きに捉えたい。調子も上向いている。鞍上は…弟も蓋を開ければ今の兄貴と大差ない感じで……。
シンリョクカは2走前の競走中止、骨折から一転、新潟記念を勝利。昨年は9着。3走前の中山牝馬S3着以前は、特筆する成績はなく、強いていえば昨年オークス5着なのですが、勝ったリバティアイランドを除く2~4着馬は、今回出るハーパーも含めていまひとつ。ただ、木幡初也はまだ今年3勝で、うち1勝はこの馬での新潟記念。それでもホールネスの西塚と違って、この大舞台でもコンビ継続。3兄弟の中でGⅠウィナー1番乗りになるか。
レガレイラは人気ほど信頼はできませんが、今の京都は外差しが決まる。極端な後ろからでなければ。
コンクシェルは逃げ馬。中山牝馬Sの逃げ切り以降は、逃げても最後は捕まる。ただ、2走前のクイーンSは5着ですが勝ち馬から0.1秒差。特に競りかけてきそうな馬は見当たらず、マイペースで逃げれば京都コースだけに最後は粘り切れるかも。
穴馬指名にキミノナハマリア。2走前に3勝クラスを勝ち、前走2600メートルのリステッドで3着。どちらも札幌で、陣営もいうように、時計勝負になると厳しいところがあるかもしれません。ただ今の京都は内がやや荒れている。注文はつきますが、嵌れば3着は。
買い目は4、7、8、9、11の三連複ボックスで10点。
恒例のPS5Pro狙いの三連単は8→4→3(6751.4倍)、13(4118.2倍)、17(9687.7倍)の3点。ていうか、一番安い8→4→13でもPS5Pro3台買えるのだが……。
ホールネスは坂井への乗り替わりは鞍上強化なのでしょうが、デビューからこれまでずっと西塚が乗ってきただけに……あとシンティレーションはホールネスと違って鞍上がコロコロ替わっていますが、マーカンドがどうも……。
<モリアテ教授の予想>
◎6枠12番 シンティレーション(マーカンド/3番人気 10.4倍)
勝負馬券は【12】単複。
投票した瞬間まで、鞍上戸崎やったと思ってた…
この瞬間当たる気しません…