粕本集呆の「競馬の花道」

カスPこと粕本集呆と逆神の権兵衛による、日本で唯一、当たらないことを"売り"にしている競馬予想ブログ。

佐賀競馬「JBC」三連戦予想

福岡ドーム日本シリーズ第3戦見に行ってきましたが、一応応援しているホークスが途中でピッチャーが試合ぶち壊して負け。やっぱり見に行かないほうが良いのかもしれません。orz

 

権兵衛が福岡ドームに行った日から、

すべてが変わった……

まさかの下克上!!!


セ・リーグでは最後まで広島と3位を争っていたDeNAが、圧倒的火力でパ・リーグを制したソフトバンクを沈黙させた。

ネット界隈では、第3戦目にDeNAの東投手が、投球モーションに入ってからの、スタンドからの指笛は集中力を害するからやめてほしい(横浜スタジアムでは指笛は禁止)と審判に要望したところ、小久保監督が「みんな大爆笑だよ」と言い、それが東を馬鹿にしていると受け取られてしまった。実際は観客に自重を促す場内アナウンスが「指笛」を「口笛」と言ってしまい、「指笛」と「口笛」は全然違うよと笑ったそうで、決して東を嘲笑したわけではないのです。ただ、「指笛」と「口笛」を間違えたことはそんなに大笑いするようなものでもなく、真剣勝負の中、些細な言い間違いで「大爆笑」したソフトバンクのベンチに緊張の緩みがあったといえるのでは?

MVPのベテラン桑原は、ソフトバンクに連敗した後のミーティングで若い主力選手たちに「悔しくないんか!」と発破をかけ、自身もその後大活躍したのですが、MVPのインタビューで、実はそんなこと言っていなかったと暴露。両チームでそれぞれ勝手にひとり歩きしてしまった言葉が明暗を分けた。

 

下克上といえば、今年のJBCの舞台である佐賀でも、400年前に「最後の下克上」ともいえる大きな下克上があったのですが、それが実に風変りな下克上。

戦国時代の後期、佐賀を中心に勢力を拡げていた”肥前の熊”龍造寺隆信沖田畷の戦いで島津家に敗れて戦死。龍造寺家の家宰である鍋島直茂が、逆境の龍造寺家と病弱で凡庸な新当主・龍造寺政家を必死に支えるのですが、そのうちに状況がおかしなことになってくる。

九州を支配下に入れた豊臣秀吉は、龍造寺政家ではなく、鍋島直茂を佐賀の主として扱ったのです。このまま鍋島に家を乗っ取られるのでは?と危惧した龍造寺政家は、策を講じ、直茂に龍造寺姓を名乗らせて、自身の息子高房を直茂の養子にした。そうすれば秀吉が、佐賀の主を"龍造寺”直茂だと見做しても、その跡を継ぐのは政家の実子である高房。これが妙案のようにみえて実は下策。鍋島家は龍造寺家に縛られて独立できなくなった。家臣が主の器を超えるような場合、同じ九州の立花宗茂のように独立できれば、大友(元の主家)、立花のように両立し得たのですが、主の器に閉じ込められたまま家臣が大きくなり続ければ、いつか主の器を壊すしかない。何よりも新当主の高房が精神的に不安定な人物で、江戸時代になってから、自身の境遇に絶望するあまり江戸で正室を殺害して自身も自殺未遂を起こし、せっかく幕府に不問に伏されたにも関わらず帰った佐賀で再度自殺。幕府は鍋島勝茂(直茂の息子)を後継者に指名。龍造寺の名は歴史から消え、鍋島に替わったのです。

じゃあ龍造寺の一族や家臣はこの「お家乗っ取り」に抵抗したかというと、大半が抵抗どころか積極的に鍋島親子を支持。主だった龍造寺一族に至っては率先して「龍造寺」姓を捨て、それぞれ自身が治めていた土地の名前を姓にして鍋島親子に忠誠を誓う。鍋島親子も元龍造寺一族を「鍋島一族」として厚遇し、実に平和裏に下克上完了。

その後高房の遺児で僧侶になっていた伯庵という人物が、鍋島家に不満を持っていた高房の弟・龍造寺主膳や、龍造寺旧臣の江上一族をバックに突然鍋島家を弾劾し、幕府に佐賀の正当な主は自分であると訴え出たのですが、それに反論すべく鍋島家から幕府に派遣されたのが、鍋島親子の信頼厚かった多久安順という家老で、元の名は龍造寺家久。龍造寺隆信の甥です。多久は、仮に龍造寺家が再興されるなら、伯庵よりも自分の方が龍造寺家の当主としての正統性があると主張して伯庵を撃退。

実はこの伯庵、父親同様自殺衝動があったりと、かなりエキセントリックな人物で、それも相俟ってか、彼の怨念が後に「佐賀の化け猫騒動」という怪談になるのですが、伯庵や龍造寺主膳、江上一族は佐賀を追われたものの、別に悲惨な最期を遂げたわけでもなく、預け先(会津藩大和郡山藩)でそのまま藩士として仕えるようになって子子孫孫続いたとのこと(伯庵の子孫を会津龍造寺家という)。無責任な江戸っ子庶民が鍋島家の御家騒動を面白おかしく脚色したわけです。

 

御命頂戴下克上!

佐賀でド底辺から這い上がる!

閑話休題佐賀競馬JBC」三連戦の予想を。佐賀競馬には申し訳ないけれど、佐賀の馬はまず消せる。「佐賀がばいスプリント」、「吉野ヶ里記念」を勝ち「サマーチャンピオン」で5着入線したテイエムフェローを管理する平山宏秀師は、荒尾競馬の平山良一調教師の甥で、荒尾の平山師同様竹園オーナーと二人三脚。心情的に応援したいのですが、今回は相手が強すぎる。ただ、南関や兵庫から結構強い馬が参戦してきて、中央勢だけ買っとけば当たるというレースではない。ちなみに東海公営は「クラシック」に愛知から箸にも棒にもかからない馬が出走、笠松に至っては出られる馬さえいない有様。「JBCスプリント」にラブミーチャンが挑んだのが、遠い遠い昔のように思えます。

 

JBCレディスクラシック

1860メートル 第9R 16:40発走

<逆神の権兵衛の予想>

今回行われる佐賀競馬場は小回りだけにただでさえ追込み馬に厳しいが、それに加え不良馬場で輪をかけて先行優位と言えるか。このレースは牝馬ダート路線唯一のGⅠ級レース。前哨戦レディスプレリュードからの臨戦馬が優位で、比較的堅い決着多いので、実績と近走の出来で買う馬をピックアップしたい。

 

距離が近いレディスプレリュード1、2着馬

◎6枠7番 グランブリッジ(JRA・川田)

○7枠9番 アイコンテーラー(JRA・松山)

は前目の競馬もできる点も買える。

以下、羽田盃2着、東京ダービー3着と実力高い今年の3歳世代でも上位の

▲ 8枠11番 アンモシエラ(JRA・横山武)

初重賞挑戦のマリーンカップ勝ちと伸びしろと地方コースの適性買える

△ 4枠4番 テンカジョウ(JRA・国分優)

牝馬交流重賞での上位常連で、食い込み余地は多分にある

×6枠6番 キャリックアリード(大井・御神本)

を加え、馬券は

4、6、7、9、11

の3連複ボックス計10点で参ります。

 

<カスPの予想>

◎7枠9番 アイコンテーラー

〇4枠4番 テンカジョウ

▲6枠7番 グランブリッジ

△8枠11番 アンモシエラ

△6枠6番 キャリックアリード

 

挙げた馬は権兵衛氏と変わらないのですが、誰が予想してもこの5頭の争いでしょう。

私は毎回グランブリッジの後塵を拝しつつも、今回の佐賀コースでは先行力を活かせそうなアイコンテーラーを本命に指名します。

対抗は3歳馬で前走「マリーンカップ」を制したテンカジョウ。鞍上が佐賀でうまく立ち回れるか一抹の不安はあれど、斤量53も買い材料

グランブリッジの川田は佐賀のコースは庭のよう…なのですが、川田に責任あるかどうかはともかく、ここ最近大舞台で、人気馬での大敗が目立つ。

アンモシエラは「マリーンカップ」でまさかの4着。テンカジョウに1.6秒差もつけられてしまった。「東京ダービー」3着の戦績も、1、2着馬が「ジャパンダートクラシック」で大ゴケしただけに強調しづらい。

南関馬キャリックアリードは交流重賞で善戦が続きます。前走の愛知「秋桜賞」も金沢の女傑ハクサンアマゾネスに1.5秒差つけて快勝。鞍上の力量をもってして2、3着には充分喰いつける。

買い目は三連単4、9→4、9→6、7、11で6点。馬単4←→7で2点。計8点。

 

JBCスプリント

1400メートル 第10R 17:20発走

<逆神の権兵衛の予想>

前哨戦東京盃からの臨戦馬が優位というデータはあるが、ワンターンの千二からコーナー4つの千四に替わる点がどう出るか?馬場状態の違いなども併せて比較検討が必要か。

前哨戦の東京盃よりペースは緩くなりそうで、上位3頭

◎8枠11番 チカッパ(JRA・武)

○5枠5番 マックス(大井・御神本)

▲4枠4番 シャマル(JRA・川須)

はそれなりに自在性があり、却ってレースしやすいか?

あとは同距離のさきたま杯で2着と距離合う

△8枠12番 イグナイター(兵庫・笹川)

は昨年勝ち馬という実績もあって加える。

そしてさきたま盃でイグナイターの0.2秒差と実力はある

×6枠8番 タガノビューティー(JRA・石橋)

を押さえ、馬券は

4、5、8、11、12

の3連複ボックス計10点で参ります。

 

<カスPの予想>

◎4枠4番 シャマル

〇8枠11番 チカッパ

▲8枠12番 イグナイター

△5枠5番 マックス

×6枠7番 アラジンバローズ(兵庫・下原)

?3枠3番 テイエムフェロー(飛田)

 

荒れるとしたらこのレースなのでは?毎年このレースは一筋縄ではいかない。昨年は三連複550円でしたが、三連単では8,150円と結構ついた。今年はどうか?

小回り適性ということでは、園田で実績あるチカッパ、高知や浦和で実績あるシャマルは佐賀にも対応できるでしょう。先行力あるシャマルの方を本命に。

東京盃」で1番人気に推されながら6着に敗れた昨年の覇者・イグナイターは年齢も6歳ということで、ここが正念場。ここで馬券に絡めないとこれから先の交流重賞はキツイ。

東京盃」で8番人気2着だったマックス、同じコースの「サマーチャンピオン」勝ち馬のアラジンバローズは、前々で何とか粘り込みたい。

テイエムフェローは厳しいですが、上の5頭のうち3頭コケれば……馬券に絡むにはかなりハードルが高いですが、5頭はどの馬もどこか脆さを秘めている。この馬を軸に据えておけば間違いないだろう、という馬がいない。大波乱も絶対ないとは言い切れない。

買い目は4、5、7、11、12の三連複ボックス。あと3の複勝を。計11点。

そしてPS5Pro馬券に三連複3-4-5、3-4-7の2点。ちなみに午前2時現在、この2点はともにオッズは0倍……つまり、まだ誰も買っていない。三連複でも12万いくはず。

 

JBCクラシック

2000メートル 第11R 18:30発走

<逆神の権兵衛の予想>

コース実績ある実力馬が好走率が高い、とはいえこのコースでGⅠ級レースは初なので先行力ある実績馬で拾えばいいか。小回り適正は問われそうで、川崎二千百コースあたりの巧拙は効くかもしれません。

前哨戦日本テレビ盃勝ち馬

◎7枠9番 ウイリアムバローズ(JRA・坂井)

は初距離も、コーナー6回の小回り生かして粘り込めないか?

以下勝ち味に遅いが帝王賞2着等と実力はトップの

○8枠10番 ウィルソンテソーロ(JRA・川田)

帝王賞の負け方気になるが、日本テレビ盃3着と時々好走するので消せない

▲3枠3番 メイショウハリオ(JRA・浜中)

同じく帝王賞着外も、佐賀記念勝ちとコース実績ある

△5枠5番 ノットゥルノ(JRA・武)

2走前エルムS4着あり、メンバー手薄なここなら足りるかもしれない

×6枠7番 シルトブレ(ホッカイドウ・石川倭)

を加え、馬券は

3、5、7、9、10

の3連複ボックス計10点で参ります。佐賀に観客が1万人以上来るのなんて今世紀初でしょうし、まずは無事に終わるのかどうか……(をい)

 

<カスPの予想>

◎7枠9番 ウイリアムバローズ

○5枠5番 ノットゥルノ

▲8枠10番 ウィルソンテソーロ

△3枠3番 メイショウハリオ

 

三連複ではあまり配当は期待できない。

ただ、思うのです。

川田はレディスクラシックかクラシック

どちらかでやらかしてくれる!

武豊はスプリントかクラシック

どちらかは決める!

 

買い目は3連単9→3、5、10→3、5、10の6点。それから馬単5→3、9、10で計9点。