粕本集呆の「競馬の花道」

カスPこと粕本集呆と逆神の権兵衛による、日本で唯一、当たらないことを"売り"にしている競馬予想ブログ。

フサイチペガサスの死に思う。

5月25日の競馬の結果

笠松競馬「ぎふ清流カップ」…三連複640円的中(11点)

1着 6番スマイルジョナス(1番人気)△

2着 1番クフィール(3番人気)〇

3着 7番ミトノシャルマン(2番人気)◎

勝ちタイム 1:27.3(良)/昨年の勝ちタイム 1:29.2(クリノメガミエース・良)

コースレコード 1:23.6(2016年)

 

地方競馬では毎度のトリガミです。渡邊、何とか3着に踏ん張ったけれど危なかった。

どうも笠松や名古屋は、競艇と同じく3連単中心に買わないとギャンブルにならないようで。

 

競馬界で気になる出来事がふたつ。

ひとつは昨年のチャンピオンズカップの勝ち馬・ジュンラインボルトのオーナーが出資法違反の容疑で逮捕された。不動産会社の社長である河合純二容疑者は、融資の条件に山林を購入させるという所謂「抱き合わせ融資」をやったらしい。中央競馬界を揺さぶった、某天皇賞春勝ち馬のオーナーの悪徳税理士の一件で、競馬とは無関係でも社会的に不適切な行為を行った場合は馬主資格剥奪が可能なように規定を改正したのですが、今回は刑事事件にあたるので、それとは関係なく、規約にいう「禁錮以上の刑に処せられた者」に該当すれば馬主資格を剥奪されることになります。「処せられた」というのは刑が確定したと捉えていいでしょうから、逮捕即剥奪でないことに注意。ジュンラインボルトは、昨年のチャンピオンズカップ万馬券をもたらしてくれた馬だけに残念。

もうひとつは、ケンタッキーダービーを勝ったフサイチペガサスが死んだ。26歳。引退後クールモアスタッドが84億円で買い取ったことは有名な話ですが、種牡馬としては成功した部類に入るのでは。ただ、84億円という価格に見合うかどうかはわかりませんが。ちなみに昨年ファルコンSを制したプルパレイや、昨年エリザベス女王杯2着、香港ヴァーズを制したウインマリリンの母父。

フサイチこと関口房朗氏自身は既に死去。しかも、いつ死去したのかも定かではない。無論、調べればはっきりするのでしょうが、いつ、どこで死去したのかあまり詳らかにされたくない事情があるのかもしれない。私が競馬を始めた頃は馬主としては悪目立ちもしていたし、実業家として迷惑した人は数多いるのでしょうが、憎めない人物でした。最後はお金の女神様に見捨てられたけれど、今、よくネットメディアやユーチューブに出てきたりする実業家やユーチューバーのように、心をお金に乗っ取られ、お金を自在に操っているように見えて実はお金に使役されている傀儡ではなかった。江戸時代の伝説的豪商・紀伊国屋文左衛門は、最後すべてを賭けた事業に失敗し、文字通り無一文で死んだそうです。一説には事業こそ失敗したが、蓄えていた資産で裕福な老後を送ったとも伝えられ、どうも後者の方が史実っぽい。でもやっぱり、一代で頂点に昇り詰め、一代ですべて失った前者の方が、日本人特有の無常観もあるのか、何故かしら琴線に触れるわけです。近代以降も財閥として栄えた豪商は少なからずいますが、「紀文」ほど強烈な光を発しているわけではない。馬の死は日米のメディアに報道されて惜しまれ、主はいつどこで死んだかもわからない……これぞ「フサイチ」らしい。

そして「フサイチ」の冠名を持つ馬ではおそらく最後に活躍したのではなかろうか……フサイチパンドラは、アーモンドアイというとんでもない馬を産みだした。無敗の三冠馬も、無敗の三冠牝馬も、この馬の引退レースの引き立て役でしかなかった。「フサイチ」は競馬が続く限りは、その歴史の中に永久に刻まれ続けるでしょう。

 

「帰ってきた日本ダービーで逆神の権兵衛を倒せ!」。企画として形になるだけの人数は集まってくれました。今回は参加者全員に何かしらの賞品を送ることができるでしょう。ただ、運送の料金も値上げしているからなァ……賞品の送料分くらいは私もダービーで儲けさせてもらえないものか。