粕本集呆の「競馬の花道」

カスPこと粕本集呆と逆神の権兵衛による、日本で唯一、当たらないことを"売り"にしている競馬予想ブログ。

笠松競馬「白銀争覇」予想

お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二が馬主のオマタセシマシタが26日の笠松競馬第3レースに出走。どうも笠松に根を張る気はないようで、勝ちを重ねてから故郷の千葉県の船橋競馬に移籍したいよう。ホッカイドウから金沢に移籍したのですが、移籍初戦は4着、2戦目は天候不良のためレース自体が中止。金沢は冬季は開催しないので、金沢の管理調教師の勧めもあって笠松に移籍してきました。まァ…笠松レベルなら勝てるでしょう、ということ。管理する笹野師は斉藤の大ファンだと述べていたのですが、ここは「太田さんの大ファンです」とかボケを一発かまして欲しかった。

レースを分析すると、蓋を開けてみないと……というのが正直なところ。確勝とは言い難い。どうも繊細なところがあるらしく、自分のレースができるかどうかがポイントでしょう。問題は1400メートルのコース形態。スタート地点があの名鉄の線路の下で、調教中、オマタセシマシタは頭上の電車の音に敏感に反応したらしい。そもそも線路の下がスタート地点だとか、コースの中に私有地の畑や墓地があるとか、今更ながら変わった競馬場。あとズブい面があり、おそらく一番の強敵となるだろうヤマジュンゲノムが先行馬なので、これをかわせるかどうか。ただ、道営時代の成績はオマタセシマシタの方が見栄えする。あとは中央から移籍2戦目のモズハタラキモノ。移籍初戦は1番人気を背負って惨敗でしたが、中央時代の成績が悪くないだけに叩いて一変あれば。鞍上が岡部なのも不気味。同じく中央から来て笠松2戦目のスギノケルビーも同様。ただ、この2頭も移籍初戦でコケていて、あまり操縦性の良い馬ではないらしいのでわからない。私の笠松経験則からすると、移籍初戦でダメだった馬が2戦目で一変するというのは、皆無ではないにしろ、あまりお目にかかったことがない。7頭立てだし、勝てるかどうかはともかく、まともに走ればオマタセシマシタが馬券圏外というのはないでしょう。この馬が馬券圏外に散れば配当的にはかなり美味しいかもしれませんが、あまり助平心は出さない方がいいかも。ヤマジュン、オマタセ軸に3連複残り5頭流しで、3頭目にハチミツプリンが来たら儲けもの、くらいでいいのでは。

ただ……斉藤は笠松で2勝くらいさせて船橋へ、と考えているようですが、3歳で笠松なら、「新緑賞」で上位に食い込めるくらいのレベルでなければ、到底船橋では通用しない。船橋に移籍するなら、糸の切れた凧のようにあちこち移籍を繰り返すより、ある程度笠松に腰を据えて、東海の重賞勝ちひとつくらいは手土産にしていかないと、と思うのですが。

 

メインの重賞「白銀争覇」の予想を。予防線を張っておけば、私はこのレース、あまり相性は良くない。1400メートル。第9R。15:45発走。

笠松の重賞ながら、主役は兵庫の馬。昨年の「兵庫ダービー」馬を筆頭に4頭ぞろぞろやってきて、7番枠から10番枠まで、外枠4頭きれいに並んだ。愛知が4頭。地元笠松は2頭でどちらも頼りない。何より、10頭の鞍上に生粋の笠松騎手がひとりもいない。場所を貸した上に総額490万円の賞金も提供するという、お人好しにもほどがあるレース。こういうところで八百長事件の後遺症を感じてしまう。

 

◎7枠8番 サンノアローク(兵庫・岡部)

〇8枠9番 バウチェイサー(兵庫・笹田)

▲4枠4番 アドマイヤムテキ(愛知・細川)

△2枠2番 ロッキーブレイヴ(愛知・今井)

×6枠6番 アイメイドイット(愛知・青柳)

 

本命は咋夏、同コースの「サマーカップ」で2着だったサンノアローク。その前は「東海桜花賞」2着、「かきつばた記念」5着と愛知でも実績を残していて、遠征はまったく気にしなくてもいい。

バウチェイサーは秋は不本意なレースが続きましたが、B1、A2B1クラスとはいえ古馬相手の特別戦を連勝して復調傾向。昨年の今頃、1600メートルですが同じ笠松の「ゴールドジュニア」に出て、2着馬に2.6秒差つける圧勝。ゲンのいい笠松兵庫ダービー馬の復活といきたいところ。

10歳馬アドマイヤムテキは、はっきりと波がある馬ですが、ここ2戦は笠松で結果を出している。よくよく成績表を見ると、中央在籍時から、暑い時期はまるでダメ。気温が下がると調子が出てくる。クソ寒い今は絶好調?中間の動きも良く一発を秘めている。

ロッキーブレイヴは笠松は1900メートルの「オータムカップ」を勝利。1400メートルの「笠松グランプリ」は6着ですが、あのメンバーで勝ち馬から1.1秒差は決して悪くない。暮れの「東海ゴールドカップ」も3着でしたが、これも1900メートルで根幹は中距離。1400メートルの距離で兵庫勢相手にどこまで。でしょう。

穴馬指名にアイメイドイット。「私はそれを作った」。何じゃそりゃ?という馬名ですが実は慣用句で、"I make it"で「成功する」の意味。生粋のスプリンターで、中央から高知→佐賀→金沢と渡り歩いて今は愛知。金沢が開催していない間だけの期間限定なのかもしれませんが、金沢はあまり短距離戦が充実しているイメージがなく、愛知に根を張るかも。問題は同型のマーミンラブ。ここは逃げて活路を見出すしかない馬なので無理にでも押していくと思います。アイメイドイットも逃げてなんぼの馬なので、マーミンラブと競り合わずにうまくかわしてハナでレースを運べれば。

 

買い目は三連単8→4、9→2、4、6、9で6点。それから馬単8→2、4、6、9で計10点。ここ最近の岡部は信頼していいと思いますので、アタマで勝負。